パリのロシア人ーフランスから

地球だより
パリ
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フランス人は3代さかのぼれば、国外からの移民といわれるほど、さまざまな血が混じり合っている国だ。フランスが生んだ20世紀美術の巨匠、マルク・シャガールは帝政ロシアのユダヤの寒村ヴィチェプスク(現ベラルーシ)出身だ。

ロシアの作曲家、チャイコフスキーも19世紀後半に芸術の都パリに滞在し、さまざまなインスピレーションを得た。

「ロシアはヨーロッパか」という議論は昔からされていて、「ロシア人はヨーロッパ人だ」と主張し、フランス人は「それはロシア人のヨーロッパへの片思い」という人もいる。実はロシア人のインテリにはフランス語が堪能な人が少なくない。

フランスに住み着いたロシア人には何回かの移民の波がある。例えば帝政ロシアの圧政から逃げてきた人、1920年代、共産化ロシアからは大量のロシア貴族が移り住んだ。
今は経済移民が多いといわれるが、筆者がパリ15区に住んでいた頃に友人となったロシア系の弁護士の両親は冷戦時代にパリに移住したという。

「ロシアはソ連時代から変わっていない。いつの時代も特権階級が存在し、人権は無視されている」と語る。ロシア正教会の聖三位一体大聖堂にロシア正教徒である彼は行かない。「あそこはプーチンが政治利用している施設で信仰は関係がない」と手厳しい。

ロシアのウクライナ侵攻で最近、パリ16区にあるロシア科学文化院に火炎瓶が投げ込まれる事件もあった。パリのロシア人は生きづらくなっている。(A)

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