石垣市の市鳥カンムリワシを交通事故から守れ

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 沖縄県石垣市の市鳥はカンムリワシ。ボクシングの元世界チャンピオン具志堅用高さんの愛称として使われるほど、石垣島では親しまれている。

カンムリワシは国指定の特別天然記念物(文化財保護法)、国内希少野生動植物種(種の保存法)として保護されている。国内では石垣島と西表島に100羽ずつ程度しか生息していないといわれる。カンムリワシのつがいは年に一つしか卵を産まない。このように絶滅の危機にあるカンムリワシが車とぶつかり事故死する事例が後を絶たない。

昨年1年間で8羽が交通事故で死亡した。過去12年間をさかのぼると、交通事故にあった件数は151件で、88羽が死亡。そのうち、石垣島が全体の約3分の2を占めている。石垣島では10羽に1羽を交通事故で失っている計算だ。

毎年旧正月の1週間は「カンムリワシ週間」と定められているが、それに合わせて石垣市はカンムリワシの展示会を行っている。今年は2月14日から26日まで、石垣新市庁舎で開かれた。市長選の期日前投票の期間とも重なり、多くの市民が訪れ、関心を持って見ていた。

石垣市内のテーマパーク「石垣やいま村」では、野生復帰が困難な1羽を終生飼育して15年目迎えた。リハビリ施設で飛び方を観察しながら野生復帰を目指している。

沖縄本島では、動物園「沖縄こどもの国」(沖縄市)で1羽飼育されている。こどもの国は2月、カンムリワシの保護を目的としたオンライン講演会を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信した。カンムリワシの生態や特徴、施設や人員の不足といった保護活動の課題などを、石垣島と中継しながら報告した。

石垣島と西表島をドライブするには、細心の注意を払いたいものだ。
(T)

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