【上昇気流】(2022年3月8日)

「昼間のようだ」、ハリコフで真夜中の大空襲
ロシア軍の空襲を受けたウクライナのハリコフ市街地=2日(AFP時事)

ロシア軍の攻撃が激しさを増す中、義勇兵約2万人が既にウクライナ入りしている。ウクライナのクレバ外相が米CNNに語った。多くは欧州からという。日本にも元自衛官を中心に志願者が約70人いるとの報道もある。

欧州で義勇兵がこれほど集まるのは、1936年に始まったスペイン内戦以来だ。この時は左派の人民戦線政府軍を助けるため、コミンテルンが各国共産党に働き掛け4万人近くが国際旅団を編成。著名な作家、ジャーナリストも加わり、その体験を基にヘミングウェイが『誰がために鐘は鳴る』、ジョージ・オーウェルが『カタロニア讃歌』を書いた。

NATO(北大西洋条約機構)には軍事介入の意思がなく、飛行禁止区域の設定にも二の足を踏んでいる。西側が期待するのは、経済制裁によってロシア国内で反戦、反プーチン政権の動きが強まることだろう。

しかしロシアではデモが徹底的に弾圧され、メディアの統制も強化されている。ウクライナ側がいつまで抵抗を続けられるか。

経済制裁とモラルサポートだけでは限界がある中、義勇兵の存在は今後重みを増していくのではないか。「ウクライナ人が戦い、諦めない姿を見て多くの人々が参戦しようという気になった」とクレバ外相は語っている。

日本が外国から侵略を受けた時、米国は守ってくれるだろうかとよく問われるが、まず日本人が戦わずに誰が助けるのか。ウクライナ危機は既に多くの教訓を日本に示している。

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