【上昇気流】光は闇に勝利する

「光は闇に勝利する」――。ロシアの侵略と戦うウクライナのゼレンスキー大統領は、欧州議会でのビデオ形式の演説でこう語った。香港やミャンマーなどで自由や民主勢力が圧殺されていく中、ウクライナが専制主義との戦いの最前線となっている。

ウクライナのゼレンスキー大統領=23日(EPA時事)
ウクライナのゼレンスキー大統領=2022年2月23日(EPA時事)

「ゼレンスキー大統領や全国民の大胆不敵さ、勇気、決意は文字通り世界を鼓舞している」とバイデン米大統領は一般教書演説で讃(たた)えた。「体を張って戦車を阻止する市民たち。学生から定年退職した教師まで、誰もが祖国を守る兵士となった」と。

バイデン氏はウクライナへの支援継続を表明。しかしその後に「はっきりさせておきたいことは、米軍はウクライナでロシア軍と交戦しておらず、今後も交戦することはないということだ」とも述べた。

米露2大核大国の交戦は避けねばならないというのが米国の基本戦略だ。しかしプーチン大統領は、そういう米国の立場を読んで無謀な侵略戦争を始めたという面もある。

経済制裁は時間が経(た)つにつれ効果を発揮し、プーチン氏を追い込んでいくだろう。しかしロシアの攻撃が激化、無差別化する中、ウクライナの苦難は計り知れない。

レーガン元米大統領やサッチャー元英首相であればどうしただろうか。東西冷戦を終結させた立役者の二人は、自由を守る強い信念とともに「義をみてせざるは勇なきなり」という行動原理があった。軍を派遣しなくても、武器援助+アルファがあるような気がするのだが。

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