親しき仲にも返済あれ ネパールから

ネパールに住んでいると、たびたび、お金を貸してほしいというネパール人の友人からお願いがやってくる。しかも、日本円で1万や2万の額ではなく、大体、数十万の単位で頼んでくる。「ちょっと入り用で…20日後には必ず返すから!」といった感じで頼まれ、2年前の3月に幾人かに立て続けに貸したのであるが、その後、誰も一向に返してくる気配はない。

Photo by Ghana Shyam Khadka on Unsplash

その友人たちとそれぞれ会話をした時に、そういえばと、お金の話に触れても「コロナの影響で厳しいから返したくても返せない」などなどの調子で言われてしまうと、もう少し待ってあげるかと、これまで過ごして来てしまった。さて、ネパールでは2018年に民法が改正されたが、これによると、各種債務の消滅時効は2年となっている。すなわち、残されたこの1カ月で、自分が何もしなければ友人の債務は時効消滅し、チャラになるということである。

当初は、妻に内緒で自分も貸していたのだが、先日、妻にとうとう話さなければならない事態になった。そして、「あなたは、お金を貸してあげて、ヒーローになりたいようだけれど、私たちは、ゼロになるのよ。ゼロ・トゥー・ヒーローはカッコいいけど、わが家はヒーロー・トゥー・ゼロね」と言われてしまった。さて、来月は消滅時効を迎える3月である。妻からの言葉もあり、どうしたものかと頭を抱えている今日この頃である。(T)

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