首振りの習慣の違いに冷や汗 ーネパールから

日本では、相手の語った内容に対して同調する時は、首を縦に振り、否定する時は首を横に振るといった習慣が定着している。だが、海外に出てしまえば、日本の常識は通じないことも少なくない。


ネパールも例外ではなく、現地に来て違いを感じたのは、このようなジェスチャーの違いで、大変困惑してしまったことを思い出す。

あるNGOで講演をする機会があった。登壇前、双方向でコミュニケーションをしながら進めようと、聴衆の方々の反応を見ながら話を展開していこうと意気込んでいた。ところが、話し始めると肝心の聴衆の方々は、一様に真面目な顔をしながら首をかしげる動作をしたので、面食らってしまった。

講演は失敗したのではないかと冷や汗ものだったが、後からネパール人の友人に聞くと、同意する時は首を横に振る(頭をかしげるような動作)というのだ。それを知らず、彼らの行動だけを見て自分の思い込みで彼らは理解していないと勘違いしたのである。

いずれにしても、その誤解は解けたが、このようなことに限らず、さまざまな場面で、自分の思い込んでいる常識という定規で物事を判断してしまうことは多い。

逆に日本人の所作も誤解されかねない。習慣は習慣として、その国その国に合った習慣を取り入れながら円滑な人間関係を結びたいが、言葉だけではなく実際に行動に移していこうと認識させられた出来事である。
(T)

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