上昇気流(2022年1月9日)

雪だるまをつくって遊ぶ子供-6日午後、東京都千代田区(森啓造撮影)

6日に降った雪は、東京では2022年初めての雪で「初雪」と言っていい。降り注ぐ雪を見て、久しぶりに冬を実感した。交通機関への影響も大きかった。

帰宅を急ぐ人々の会話にも「初雪」という言葉が使われていた。俳句の季語で「初」という言葉がつくものは、歳時記では新年の1月の部に登場する。「初詣」はもちろんだが、そのほかにも「初富士」や「初空」のように自然に初めて接することを表す季語もある。

世相では「初便」「初電話」「初暦」「初竈(かまど)」などがあるが、「初竈」は死語に近い。「初電話」にしても「初メール」というのが若い世代では当たり前かもしれない。要するに、何事も新年で初めてであれば「初」がつくと考えてもいい。

実際、季語には「掃初(はきぞめ)」「書初」「初荷」「初湯」「初夢」「初旅」と数多い。とはいえ、実は「初雪」は歳時記では1月ではなく、12月の冬の部に入る。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「その年の冬に入って初めて降る雪のこと。東京の初雪はたいがい十二月下旬ごろであるが、北国や山岳地方ではずっと早い」とある。

東京管区気象台の発表によれば、この冬の初雪の観測は昨年の12月26日だった。平年より8日ばかり早いという。普通は年を越えての1月に初雪が観測されることが多いから、今シーズンは特に寒いということだろう。

新型コロナウイルスのオミクロン株の蔓延(まんえん)状況もあり、この冬の寒さは心身ともにこたえるものがある。

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