世界日報 Web版

様々な顔持つワシントン


地球だより

 米国の首都ワシントンが最も観光客に賑(にぎ)わうのは、やはり桜のシーズンだろう。日本では桜の名所は多いが、米国ではワシントンほどの桜の名所は他にない。

 今年の桜祭りは、3月20日から4月13日まで約3週間開催された。桜祭りのハイライトはパレードだ。ワシントン市内のコンスティテューション・アヴェニューに沿って、7番ストリートから17番ストリートまでパレードが繰り広げられる。

 近年、桜祭りが一番の盛り上がりを見せるパレードの日には桜が散ってしまうというパターンが続いてきた。しかし今年は3月まで雪まじりの厳しい冬のような気候が続いたためか、桜が咲くのが遅めだった。パレードが行われた4月12日に、桜もタイミングを合わせるように満開。真っ白なワシントン記念塔やジェファーソン記念堂を背景に、タイダルベイスンやポトマック河畔を1700本余りの桜の花が彩った。

 ワシントンは政治の町、桜の町、モニュメント(記念碑)の町だ。またワシントンの中心部には15の博物館が集まったスミソニアン博物館があり、1億4000万点を超える収集品が展示されている。博物館の町という顔も持つ。さらにここ20年間のうちに、ワシントンの郊外には、IT関連やバイオテクノロジー関連のハイテク企業が集まり、ハイテク産業の一大集積地になってきた。かつてはワシントンの郊外に住んで、ワシントンの政府官庁や議会などに通勤するというのがワシントンっ子の生活パターンだったが、最近はワシントン市内に住んで郊外のハイテク企業に通勤する人も多い。ワシントンはハイテクの町でもある。

(K)