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五輪の金メダル


韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」

 冬季オリンピック90年の歴史上、最も心温まる場面は断然、2010年バンクーバー五輪の男子スピードスケート1万㍍の表彰式だ。金メダルを首にかけた大韓民国の李承勲(イスンフン)をそれぞれ銀、銅メダルを獲得したイワン・スコブレフとデヨングが表彰台でさっと持ち上げた光景だ。これは1924年、フランスのシャモニーで始まった冬季五輪の歴史上、最高の名場面としてスポーツファンの脳裏に刻まれている。

 五輪はメダルを取ることだけに意味があるのではない。五輪に出場する選手たち全てが4年間、血と汗を流してきた。メダルの色は違っても互いに激励し会う光景が名場面に数えられる理由もここにある。ボブ・デヨングが「メダルを取れなかった選手たちも我々に劣らない英雄」だと語った時、観客席から万雷の拍手が送られた理由だ。

 金メダルの原価をみるとそんなに高くないが、その価値は大変なものだ。今日の夜明けに開幕したソチ五輪の金メダルの価格は60万ウォンくらいだ。重さは531㌘で、直径は100㍉、厚さは10㍉だ。優勝者がもらう金メダルは純金なら2万1478㌦(約2300万ウォン)になる計算だが、実際は金は6㌘であとの525㌘は銀だ。銀メダルは32・3㌦(約3万4000ウォン)、銅メダルは3・25㌦(約3480ウォン)だ。

 そうしてみると、太極戦士(韓国選手、国旗=太極旗に由来)たちは偉い。他国の研究対象になったのもずっと昔からだ。大韓民国が冬季五輪で獲得したメダルは金メダル23個を含む45個で、同じアジア圏の中国44個、日本37個を大きく上回っている。何もかも不足する環境の中で得た結果だ。ある意味では、「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれる大韓民国が歩んできた道ともよく似ている。

 太極戦士は今夜、男子スピードスケートの李承勲をはじめとして本格的な金メダル獲得に乗り出す。スピードスケートの牟太●(=金へんに凡)(モテボ ム)、李相和(イサンファ)、そしてフィギュアスケートの金妍児も金メダル候補として遜色ない。しかし、リュージュ、ボブスレー、カーリング、 スケルトンの出場選手たちも彼らに劣らず我々を喜ばせてくれるはずだ。17日間、我々は代表選手たちが不屈の闘魂を発揮する名場面に、再び感動の涙を流すだろう。 たとえ我々に金メダルを抱かせてくれなくても。大韓民国、頑張れ。

(2月8日付)