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AI面接官に戸惑う就活生ー韓国から


地球だより

 今年はコロナ禍で新卒の就活が深刻だという。各企業とも収益ダウンで雇用枠自体を減らしているが、そもそも韓国はもう何年も就職難が続いている。学生にとっては弱り目に祟(たた)り目だ。あるニュース番組では金融機関を第1志望とする女子大生を取材して紹介していたが、今年100社以上にエントリーするも、いまだ内定ゼロだと嘆いていた。

 ところで、コロナ禍の採用面接で一つ話題なのが、AI面接官の導入が進んでいることだ。企業側には感染防止のためのソーシャル・ディスタンスを遵守(じゅんしゅ)する義務があり、経費削減のメリットもある。人間の主観や直感に左右されず、より客観的判断ができるのも魅力だ。

 学生は自宅などからパソコンを通じAI面接官との対面に臨む。AI面接官はまず映像と音声をチェックしながら、学生の顔と声を認識。短い質疑を交わした後、適性検査をしたり、簡単なゲームをやってもらい、最後に複雑な質問を投げ掛け、答えてもらう。各企業とも同じ機種を使っているようだが、AI面接官はあくまでその企業の業務内容に特化した基準を設定し、学生がどのくらい適応できそうかを判断するのだそうだ。

 ただ、学生たちは戸惑い気味だ。AI面接官の特性について情報開示が十分でなく、予備校も対策を立てきれずにいるのが現状だ。無表情なAI面接官を前に引きつったつくり笑いをする学生も少なくないという。

(U)