世界日報 Web版

山田寛の国際レーダー rss

ロヒンギャ迫害非難

棄権してはリードできない  先週、国連人権理事会は、ミャンマーのロヒンギャ族迫害を非難する決議を採択した。  先月、国連総会の委員会も同様の決議を採択している。  日本はどちらも棄権した。委員会では、欧米など135カ国が…

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温かい平昌五輪を願う

パルパルを懐かしみ  平昌冬季五輪開催まで2カ月余り。1988年のソウル(パルパル)五輪を懐かしく思い出す。  私は新聞社の外報部五輪取材班のチーフだった。競技取材は運動部が中心だが、これを機にどう韓国と共産圏の交流の扉…

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パリ協定の“常任理事国” 、中国より日本が務めるべきだ

 今年夏から秋にかけ、世界中に激しい自然災害や異常気象のニュースがあふれた。「史上最悪」「数十年ぶり」といった形容句があふれた。米国はハリケーンと山火事のラッシュで、自治領プエルトリコは、9月に続き、10月にも過去100…

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解放された女性たちのため、戦後70年談話を実践する時

 過激派「イスラム国」(IS)は、イラクのモスル、シリアのラッカなど「首都」や拠点を失い、領土的には壊滅的状態になった。もちろん単純には喜べない。テロネットは世界に拡散し、アフリカ、東南アジア、欧米で拠点作りが企てられて…

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住民投票の宴のあと

民族独立の大困難時代  スペイン人と結婚し、バルセロナに住む日本人女性から嘆きメールが届いた。先のカタルーニャ自治州の独立の是非を問う住民投票が、社会と民主主義をいかに破壊したかを訴え、市民戦争にならないか心配していた。…

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フン・セン氏とスーチーさん、民主主義の死と正念場

 民主主義拡大を期待しながら40年、東南アジアを見詰めてきた私は、最近落胆の連続である。  最大の落胆はカンボジアだ。民主主義が死につつある。  フン・セン首相の野党やメディア、NGOへの弾圧は今夏、頂点に達した。最大野…

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「人道上戦後最悪の危機」

飢餓地帯支援も忘れまい  北の独裁者の空(むな)しい高笑いを乗せたミサイルが、日本上空を乱れ飛ぶ。防衛体制を最大限強化しながら、だが地球の向こうで死にかけている生命も防衛したい。  「2000万人以上が飢餓に直面している…

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拉致問題にも重大な時、河野外相はバッジ着用を

 河野新外相の評判は悪くない。8月上旬、マニラの東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の折、居丈高な王毅・中国外相に毅然(きぜん)と対応したことなどは、◎だろう。だが、一つ注文させていただきたい。  北朝鮮の「水爆…

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中韓の若者に見てほしい、靖国「遊就館」の花嫁人形

 8月のこの季節には、自分が訪れた戦没者や戦争犠牲者の墓地、追悼施設などの情景が目に浮かぶ。米ワシントンのベトナム戦争戦没者慰霊碑、同郊外のアーリントンや仏ノルマンディーの米軍墓地、ベトナム戦争時の南ベトナム政府軍墓地、…

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シェルターのない被爆国

国民防護体制の整備を  広島原爆忌の6日、私も核廃絶を祈った。「慰安婦少女」像より原爆の子の像が、世界各地に遺されることを願った。  だが、ここで奇妙な数字を並べたい。  スイス100%、ノルウェー98%、米国82%、ロ…

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女性議員パワー増大へ

取り組み加速させよう  「日本の女性議員は絶滅危惧種になってしまう」。小池百合子・東京都知事は国会議員時代、こんな警鐘を鳴らした。その東京の都議選では、過去最多の36人(28%)の女性議員が誕生した。だが一方、通常国会で…

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日本の人種差別は減少、反ヘイト口実の言論圧迫が心配

 ヘイトスピーチ対策法施行から1年。先月、記念集会が東京などで開かれ、より包括的で強力な「人種差別撤廃法」を求めるアピールが採択された。右翼団体の在日たたきデモは減ってきた。でも左派陣営は、「彼らは『××国死ね』などと、…

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国連からの対日人権批判 、もっと事実を説明しよう

 先月来、日本はジュネーブの国連人権理事会や関連委員会から、批判の波状攻撃を受けた。  事実誤認や偏った批判も目立ち、政府は反発している。拷問禁止委が、日韓慰安婦合意の見直しを勧告し、プライバシー権に関する特別報告者、ジ…

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戦乱続く中東 ナイチンゲールが泣いている

 2004年5月末、米軍などの「イラク戦争」後も続く戦闘を取材中、武装勢力に惨殺されたビデオジャーナリスト、橋田信介さん(享年61歳)をしのぶ会が、今年も開かれた。彼と縁のテレビ、新聞、出版、写真などの関係者が、幸子夫人…

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左派だからできること、文在寅大統領へのご提言

 文在寅・韓国大統領殿。私たち日本人の多くは、新政権の韓国が親北宥和より日韓米協力を進め、国際的信頼を高めて行くよう願っています。  それに関連し、一つ提言させていただきたいのです。1964~73年に、ベトナム戦争に参戦…

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米欧・韓国の選挙 外国の介入に懸念

 昨年11月の米国から今月のフランス、韓国まで、注目の大統領選挙が終わった。欧州では12月のオーストリア大統領選、3月のオランダ総選挙もあった。  米欧選挙の勝敗因は、失業、移民・難民、テロ、白人貧困層の不満、反グローバ…

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拉致被害者救出が第一、でも残留日本人も忘れまい

 朝鮮半島の緊張が急加速する中、北朝鮮は多数の外国報道陣を招き、大ミサイル軍事行進などを取材させたが、日本取材陣には、特に日本人遺骨の埋葬地を見せ、そして残留日本人老女と会見させた。  2014年の日朝合意で、日本側は、…

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ナイジェリアの少女たちの悲劇

テロとの闘いに本腰を  米国のシリア攻撃、北朝鮮抑止、米露対立など国際安全保障情勢が激しく動く一方、西欧、ロシア、エジプトなど各地からテロのニュースも相次ぐ。  ウィキペディアによれば、今年1月~4月上旬の100日間に、…

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米国務省の人権報告、日本の報道は圧迫されているか

 メディアには森友学園問題追及があふれ、安倍政権支持率も多少下げた。それを見ると、先ごろ公表された「世界各国の人権問題に関する米国務省報告」2016年版の「日本の人権問題」指摘の一部に、強い異論を唱えたくなる。  報告は…

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米国VSカンボジア、この債務どうする

 米国とカンボジアが争っている。問題はカンボジアの債務未払いだ。  米国は1970年代前半、カンボジアに2億7800万㌦の借款を供与した。支払い期限はとうに過ぎ、利子を含め5億㌦余りに膨らんでいる。米国が世界各国に利用さ…

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難民はババ抜きのババ

 トランプ米大統領の難民受入れ停止令などの問題は未決着だが、難民は世界でますますババ抜きのババになりつつある。  トランプ氏は、昨年末オバマ前政権とオーストラリアが結んだ難民・移民交換合意を「最悪の取引」と非難し、ターン…

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首脳会談で増す日本の役割

「世界益」にも貢献しよう  一体、世界はどうなるか。各国の民主主義や自由度を調査している米NGO「フリーダムハウス」が先日公表した、「世界の自由」2017年版(16年の状況の評価)報告のとても悲観的な内容を読み、改めて心…

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対韓国ショック療法

いつ終えるか判断が難しい  韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置に対し、日本政府が駐韓大使らの一時帰国など、珍しく強硬な対抗措置を取った。だが、ボールを投げられた韓国側コートからは、日韓双方に自制を求めるのが精一杯の…

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