Homeオピニオン記者の視点

記者の視点の最新記事

最新記事一覧

【記者の視点】これからの「個別最適」教育 公正さ守り、生きる力育成を

明治以来のクラス一斉授業は、「富国強兵」「殖産興業」を目指し、欧米の先進国を凌駕するため、一定水準の知識を持ち、何事も一生懸命にこなす“良質な国民”を育てるには最適であったと思われる。高度経済成長期からバブル崩壊までは、そうした人材育成で超えてこられた。

【記者の視点】中国の報復輸出規制 希少金属の中国依存から脱却を

中国は1日から、半導体材料に使う希少金属(レアメタル)のガリウムやゲルマニウムなどの輸出規制に踏み出した。次世代半導体の素材となるガリウムはパワー半導体などに使われ、ゲルマニウムは半導体工程用のガス生産に使われる核心的素材の一つだ。

【記者の視点】サッカーJリーグ30年 日本のスポーツ界を変える

今年、サッカーのプロリーグ、Jリーグが誕生して30年を迎えた。この30年を振り返ると、日本のスポーツ史を劇的に変え、“観(み)る”だけから“参加”しよう、してみるスポーツへと着実に変化しつつある。

【記者の視点】LGBTとマルクス主義 無限に続く国民の「分断」

5月6日付の本欄で、シー・ヴァン・フリートさんという米国在住の中国人女性について取り上げた。米社会にマルクス主義が急速に浸透していることへの危機感から、地元教育委員会の公聴会で「米国版文化大革命」が進行中だと訴えて注目を集めた主婦である。

【記者の視点】エベレスト初登頂70周年 探検からスポーツ、そして芸術へ

世界最高峰エベレスト(8848メートル)が初登頂されたのは1953年5月で、今年70周年を迎えた。登頂したのは英国隊で、ニュージーランド人のエドモンド・ヒラリー卿とネパール人シェルパのテンジン・ノルゲイ。これを記念して先月、麓のクムジュン村で記念式典が行われた。

【記者の視点】「共用トイレ」を考える 女性の視点忘れてないか

今国会中での成立が確実視されている性的少数者(LGBT)理解増進法案。いゆわる「性自認」を法令に入れることに反対する「女性スペースを守る会」など4団体が5月1日、この法案への反対集会を都内で開いた。そこで同会共同代表、森谷みのりさんの発言にハッとした。

【記者の視点】コロナ5類移行と日本経済 物価高の苦境 乗り越えられるか

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行して早々、コロナ陽性になってしまった。コロナ禍の3年間、特に昨年の春に長男が陽性となり、同居家族として濃厚接触者になっても免れてきたのにだ。

【記者の視点】タイ総選挙 二大政党の道遠く 親軍政権に飽き飽きした国民

タイの総選挙は革新系野党・前進党が第1党となり、22日、タクシン派の貢献党を含む7党と連立政権樹立に向けた覚書を締結した。親軍党2党は議席数を合計しても、前進党の半分でしかなく惨敗だった。

【記者の視点】上野千鶴子氏の「15時間の花嫁」 “おひとりさま詐取”誘発しないか

「おひとりさまの教祖」――とは、よく言ったものだ。「週刊文春」3月2日号がマルクス主義フェミニストとして知られる上野千鶴子氏(74)が一昨年亡くなった歴史家の色川大吉氏(享年96)と結婚していたことを“暴露”した記事の見出しだ。

【記者の視点】米に浸透するマルクス主義

米西部ワシントン州にウィットワース大学というプロテスタント系の私立大学がある。その学生自治会がこのほど、保守系学生団体が企画した講演会の開催を認めない決定を下した。

【記者の視点】学力の基本「読む」「書く」 AIを超える人間力を育みたい

今年小学校に入学した子供が一人前の社会人になる2050年ごろ、日本の人口は現在より2800万人ほど減り、高齢化率約4割、サービス産業や単純労働はロボットや機械に取って代わられていく。今では考えられないほど先行き不透明な時代になっていく。子供たちには人工知能(AI)には無い「人の気持ち、人間関係を理解する」「非合理的でも利他的な行動」といったもので、新たな時代を切り開く“人間力”を育んでもらいだい。

【記者の視点】共産党議員の「除名演説」 北方領土で正反対の主張も

暴露系ユーチューバーで元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)氏が3月15日、現憲法下で3例目の除名処分となったが、先の2例はなぜ除名の懲罰をうけたのか。

【記者の視点】中国「チャットGPT」規制 イノベーション路線と逆行

1988年の中国取材で、北京の中国新聞協会を訪問した折、驚いたことがある。玄関に近い教室ほどの部屋で、職員の政治学習集会が開かれていた。椅子に座って講話を聞くという形態でなく、2段の長椅子に立ったまま拝聴、唱和するというものだ。

【記者の視点】過激化するLGBT教育 小6に女装パフォーマー授業は「虐待」?

LGBT(性的少数者)の当事者が誇りを持って生きていける社会を築こうとの趣旨の企画「東京レインボープライド」が22、23の両日、東京・代々木公園で行われる。その中心行事は最終日に行われる「プライドパレード」。

【記者の視点】節目の日米野球史 115年の歴史に新たな一ページ

日本と米国の野球史に新たな一ページが加わった。3月22日まで開催された野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。決勝は日本と米国の組み合わせとなった。結果は3―2で日本に軍配が上がった。

【記者の視点】「同性婚」巡る憲法論争 護憲派に改憲の扉開ける矛盾

「私はいつ愛する人と結婚ができるのでしょうか」ゲイであることを公言している石川大我参院議員(立憲民主党)は参議院予算委員会(6日)で、こう語って岸田文雄首相に同性婚の制度化をいつ実現させるのかと迫った。

【記者の視点】LGBT運動に揺り戻し 米リベラル紙が弊害を直視

米国を代表するリベラル紙、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が叩(たた)かれている。メディアが批判を受けるのは珍しいことではないが、今回は様相が少々異なる。保守派ではなく、性的少数者(LGBT)の活動家たちが怒りを爆発させているのだ。一体、どういうことなのか。

【記者の視点】西洋の世界史的な意味 民主主義の精神を守り育む

「プラトンの呪縛(じゅばく)」という言葉がある。言葉の由来は、プラトン論として知られたカール・ポパーの著作『開かれた社会とその敵』にあり、その意味するところは、20世紀に登場した全体主義の思想的源泉はマルクス、ヘーゲル、そしてプラトンにその起源があるというもの。

【記者の視点】憲法審と「重馬場」論 主役は放棄? 泉氏の野党観

衆院憲法審査会の開催を巡り、立憲民主党と日本維新の会の不協和音が表面化する中、立民の泉健太代表が持ち出した「重馬場」論に注目が集まっている。

【記者の視点】“荒井同性婚発言”の深層 嫌悪感生むのは偏見だけか

「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのも嫌だ」――荒井勝喜前首相秘書官が同性婚に関して行った性的少数者(LGBT)に対する“差別発言”だ。筆者の周囲には「オレも嫌だ」「オフレコだろう」と、多くはないが、彼を擁護する声もある。しかし、それには同意できない。

【記者の視点】中国の新型コロナ 人口の80%が感染って本当?

中国疾病予防センターの呉尊友・首席専門家が先月下旬、新型コロナウイルスに関し「人口のおよそ80%がすでに感染した」と中国版ツイッター「ウェイボー」で明らかにした。呉氏は数字の裏付けとなる論拠も示さず、専門家にしては首をかしげるような演繹(えんえき)的報告だ。

【記者の視点】癸卯年の日本経済 跳ね上がる年になれるか

仕事柄、年に2回の定期健診を受けている。前回昨年11月の健診では、予期していた通り、幾つかの項目で赤数字が増えてしまった。ここ数回改善傾向が進んでいたことで油断したのか、夜遅くの食事が多くなっていた。検査は正直である。

【記者の視点】野党第1党の低迷 立憲でも護憲でもない立民

岸田文雄政権の支持率が低空飛行を続けている。昨年12月の調査では毎日新聞25%、朝日新聞31%といずれも過去最低を記録し、今年1月の調査でもNHK33%(最低)、読売新聞39%(横ばい)、時事通信26・5%(最低)と低迷している。野党第1党の立憲民主党の支持率も一向に上昇機運に乗れない。1月の調査でNHKは5・7%、読売は6%、と5%ラインをやっと超えているが、時事は前月比3・0%減で過去最低の2・5%となり、日本維新の会(3・6%)や公明党(3・3%)の後塵(こうじん)まで拝する結果となった。

【記者の視点】「信仰継承」か「虐待」か 社会の宗教寛容度映す指標

電気や自動車など現代技術を拒み、今も馬車で移動し農業を営んで生活する「アーミッシュ」と呼ばれるキリスト教一派のコミュニティーが米国にある。筆者がその特異な生活スタイルに関心を持ったのは、ハリソン・フォード主演の映画『刑事ジョン・ブック目撃者』(1985年日本公開)を見たのがきっかけだった。そのコミュニティーが舞台になっていたのだ。

【記者の視点】台湾有事と米国世論  強まる対中警戒、介入に理解

中国が台湾を軍事侵攻した場合のシナリオで、カギを握るのが米国の対応だ。トランプ前米政権時代に国務省中国政策首席顧問を務めたマイルズ・ユー氏は、3日付の本紙インタビューで、米国の台湾防衛について「戦術的曖昧さ」はあっても「戦略的曖昧さ」はないと明言した。つまり、どのような形で軍事介入するかは明確にしないが、介入すること自体に疑いの余地はない、というのだ。

【記者の視点】小中高大の入試改革 読む、書く、考える基礎を鍛えよ

大学改革が叫ばれて久しい。新卒を採用する企業から「大学在学中に専門教育をしっかりしてほしい」と即戦力を望む注文が大学側に厳しく届く。大学が変わらなければ大学入試、高校入試、中学入試、小学校、幼稚園の“お受験”も変わらないし、変われない。また、“過労死レベル”と言われる教員の働き方改革も進めなければならない。教育現場は改革の行方を見ながら右往左往している。

【記者の視点】旧統一教会叩きの半年 浅薄なリベラル思想露わに

今年後半は、政治もメディアも世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題一色だった。今月、被害者救済新法が成立したが、「マインドコントロール」(精神操作)を巡る論議はまだくすぶっている。解散請求判断は年越しとなり、新年も「政治と宗教」を問う情勢は続く。

【記者の視点】マハティール氏とアンワル氏 マレーシアの一卵性双生児

今回のマレーシア総選挙に97歳のマハティール元首相が立候補したのには、驚かされた。

【記者の視点】サッカーW杯大金星 大恩人ドイツへの恩返し

まさしく11月23日は、記録・記憶に残る日になったに違いない。中東初、カタールで開催中のサッカーのワールドカップ(W杯)で、日本は優勝候補のドイツ相手にジャイアントキリング(圧倒的格上のチームに格下のチームが勝つこと)を起こした。

【記者の視点】消費者庁検討会 河野担当相の狙いは何か

「霊感商法は物品の販売でございますが、寄附の問題も指摘されてきている…。…場合によっては、消費者庁の担当の枠を超え、その場合には…政府に対して提言をすることになろうかと思いますが、境界を定めずに御自由に御議論いただきたい」

人気記事(1週間)

新着記事

おすすめ記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »