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『長くのびた盆地』ジョン・スタインベック著 青山 南訳 愛着の深かった故郷の地【書評】

 長くのびた盆地とは、米国・カリフォルニア州のサリーナス・ヴァレーという実在の地。著者(1902~68年)が生まれ育った土地だ。

『歴史が見えるイギリス図鑑』近藤 存志著、野田 映美絵 建築の変化から歴史たどる【書評】

「ある時代の真の性格は、その時代がどんなに偽装しようとも、その建築を通じて明らかにされる。…建築をみればそれが生み出された時代の性格が、たちどころに判る」  本書の「はじめに」に引用されたスイスの建築史家ジークフリート・ギーディオンの言葉だ。

「『100万回生きたねこ』のナゾを解く」宮崎 哲弥著 死生観を深めるための絵本【書評】

 佐野洋子の『100万回生きたねこ』は、100万回死に、100万回生き返る「とらねこ」が主人公の絵本で、1977年の刊行以来、250万部を優に超えるロングセラー。海外でも広く知られ、特に中国では280万部も売れているという。著者はその理由を、「中国の都市部において、『自分は自分のもの』という意識が浸透しはじめた」からと推測している。

世代超え「昭和レトロ」ブーム 「歴史時代シリーズ」第3弾発売 体験スポットで時間旅行

昭和生まれから平成生まれまで、世代を超えて「昭和レトロ」がブームになっている。それを証明するかのように、旅行ガイドブック「地球の歩き方」(発売元Gakken)の「歴史時代シリーズ」第3弾として『昭和レトロ』が1月に発売された。アマゾン売れ筋ランキングの上位に入るなど好評だ。

500年残る「美しい本」 製本装幀家ティニ・ミウラ特別展

イギリスやスウェーデン王室の公式文書の製本装幀(そうてい)をはじめ、ノーベル賞の賞状制作にも携わるなど、製本装幀の第一人者として活躍したティニ・ミウラ氏(1940~2025年)の作品や制作活動を紹介する特別展が、宮城県の仙台文学館で開かれている。

最古の現存・国宝天守閣 木曽川畔の崖上に美しい姿ー犬山城(愛知県犬山市)

戦国時代から江戸時代にかけて、日本各地で多くの城が造られたが、当時の天守閣が残っているのは12城にすぎない。国宝に指定されているのは5城のみで、その中でも最も古いのが愛知県犬山市の犬山城だ。

平山周吉著『天皇機関説タイフーン』 昭和史の「節目」を生々しく【昭和100年を読む】

 昭和10年、国粋派の貴族院議員が、憲法学者・美濃部達吉の憲法学説を批判することで突然浮上した天皇機関説問題。

エリック・カール回顧展が開催  東京都現代美術館

 世界中の子供に愛されている絵本『はらぺこあおむし』の生みの親、絵本作家のエリック・カール氏(1929~2021年)の回顧展が25日から東京都江東区の東京都現代美術館で開催される。

特別展『百万石!加賀前田家』を観る 文・武・美の一大コレクション 「天下の書府」の面目躍如

東京・上野の東京国立博物館で特別展「百万石!加賀前田家」が開かれている(6月7日まで)。百万石以上の禄高(ろくだか)を有した加賀前田家のコレクションを保存・継承してきた前田育徳会の創立100周年を記念し、約半世紀ぶりにその膨大なコレクションの全貌を紹介する。

『大統領に告ぐ 硫黄島からルーズベルトに与ふる書』門田 隆将著 地下壕で書かれた少将書簡【書評】

先の大戦末期、硫黄島での戦いは熾烈(しれつ)を極めた。その戦闘のさなか、日本軍将校によりアメリカ大統領宛てに書かれた手紙に関しての経緯をまとめている。

『エベレストは居酒屋です』渡邊 直子著 圧倒的景色に悩みは小さく【書評】

 タイトルに驚かされた。世界一高い山と庶民のくつろぎの場とは結び付きにくいからだ。

『関係人口の時代』田中 輝美著 観光以上、定住未満で繋がる【書評】

毎年、山梨県の人口に当たる80万~90万人が減少し、地域消滅が現実となった時代に、注目されているのが「観光以上、定住未満」の関係人口である。

新発見相次いだ20年間 最古の城、最北の古墳時代集落 古代の遺跡発掘/秋田県横手市

全国各地で遺跡の発掘が進み歴史が塗り替えられているが、秋田県横手市の雄物川(おものがわ)郷土資料館で開かれている特別展「#横手を20年掘ってみた。~発掘調査でわかった横手の歴史」では重要な事例を展示している。

精神性を追求したナビ派 注目される画家たち 日本美術の影響を受ける【フランス美術事情】

フランスの19世紀末、新たな美術運動が勢いを増す中、印象派の写実を嫌い、日本画のような平面的で装飾的な絵画を追求しながら、同時に精神性も追求するナビ派(ヘブライ語で預言者)がパリ西部郊外、サンジェルマン・アンレーを中心に20世紀の先駆的美術運動を始めた。

東京国際映画祭、世界トップクラスの映画祭に認定

「東京国際映画祭」がこのたび、世界の影響力の高い国際映画祭の一つに認定された。世界で認められる半面、課題も山積する。三大国際映画祭といわれるべネチア、カンヌ、ベルリンの各映画祭と実際に肩を並べられるのか。

加賀前田家・特別展 きょう(14日)から 旧蔵品が60年ぶり大規模公開

 加賀藩主・前田利家を祖とする加賀前田家の歴史と文化に迫る特別展「百万石!加賀前田家」が14日、東京・上野の東京国立博物館平成館で始まった。

小川俊樹著『五・一五事件』 禍根残したテロに甘い判決【昭和100年を読む】

 昭和7年、天皇親政の「昭和維新」を唱える海軍の青年将校らが犬養毅(いぬかい・つよし)首相を暗殺し、内大臣邸、警視庁を襲撃した五・一五事件。この事件後、政党政治は終焉(しゅうえん)し、軍部が台頭。その後、日本は対米開戦そして敗戦への道を辿(たど)っていく。

内村鑑三を読む『ロマ書の研究』⑥ キリストに絶対服従するしもべ

パウロを解説する内村の講演は、内村が自分のことを語るような趣があり、これはもう一つの自叙伝のごときものだと感じさせられる。

国際宗教都市・神戸 寛容な風土に諸宗教が共生 イスラムとユダヤが住む街に

この3月、神戸市中央区にある生田神社の加藤隆久名誉宮司が『国際宗教都市 神戸の物語』(アートヴィレッジ)を上梓(じょうし)した。

後の心中事件を予示 三鷹に旧居跡や展示室などー太宰治『おさん』

太宰治の『おさん』は妻の独白で構成された短編小説で、舞台は作者が昭和14年9月から23年6月に亡くなるまでを過ごした東京・三鷹の地。

懐石の器ずらり、茶の湯の美展示  静嘉堂文庫-東京・丸の内

 茶の湯のもてなし文化に焦点を当てた特別展「美を味わう―懐石のうつわと茶の湯」が7日、静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区)で開かれる。懐石に用いられる器や茶道具を通じて、茶事の流れや美意識を紹介する。

「シーサーの日」で陶工・小橋川昇氏が実演販売-那覇市 

4月3日の「シーサーの日」に合わせ、沖縄県那覇市の「壺屋やちむん通り」では毎年恒例のイベントが開催された。

「江戸東京博物館」リニューアルオープン 江戸の生活をリアルに 駕籠や纏の体験コーナーも人気

2022年4月から大規模改修工事で休館していた東京・両国の「江戸東京博物館」がリニューアルオープンした。明治時代の銀座のランドマーク「服部時計店」を高さ約26㍍の原寸大で再現するなど、江戸と東京をよりリアルに体感するものになっている。

「心の修行塾」を主宰 大日寺住職 大栗 妙喜さん 経典を基に『躾(しつけ)読本』刊行

東京都渋谷区の小田急線代々木八幡駅の近くに大日(だいにち)寺(じ)がある。住宅街の中にお堂があり、2階のベランダに弘法大師像が見える。ドアを開けるとそこが仏間だ。

川港と酒蔵が独自の景観 京都・伏見 歴史散歩 船宿「寺田屋」や十石舟

京都・伏見(ふしみ)といえば最近は、伏見稲荷大社(いなりたいしゃ)の朱塗りの鳥居のトンネル「千本(せんぼん)鳥居」の写真がSNS上で話題となり、外国人観光客が多数訪れるようになった。それに刺激されて、日本人もこれまで以上に訪れるようになった。

福間良明著『司馬遼太郎の時代 歴史と大衆教養主義』 読者の中心は中年サラリーマン【昭和100年を読む】

 1970年代、書店には『竜馬がゆく』『国盗(と)り物語』など司馬遼太郎のベストセラーが平積みされ、それらを原作にしたNHKの大河ドラマが幾つも放映された。

石器・建物から歴史を知る 13遺跡の発掘調査報告会/秋田県

地下に埋もれた埋蔵文化財は国の成り立ちや地域の歴史を知る上で貴重だが、止(や)むを得ず工事などで破壊する前に記録に残すのが発掘調査である。令和7年度に秋田県で発掘調査した報告会が先日、秋田県生涯学習センターで開かれ、9件の発表があった。

印象派を牽引、不動の評価 オルセー美術館40周年でルノワールに焦点【フランス美術事情】

世界で不動の地位を得た印象派の画家の代表格はオーギュスト・ルノワールだろう。日本にもファンは多いが、世界に散在する作品の何点かは誰もが記憶するマスターピースだ。筆者も25年前、ルノワールが晩年を過ごした南仏カーニュ=シュル=メールの家を訪れたことがある。

草叢から照射する維新史 激動を見詰めた馬籠宿ー島崎藤村『夜明け前』

島崎藤村の『夜明け前』は、中山道の宿場町馬籠(まごめ)の本陣、問屋、庄屋を兼ねた青山半蔵を主人公に、幕末維新の時代を描く壮大な歴史小説である

香川県坂出市のモスクを訪ねて 大切な「祈り」を守る 地域社会との交流の場【宗教思想】

ラマダーン(断食月)の2月27日金曜日、香川県坂出市にあるモスク「香川マスジド」を訪ねた。マスジドはアラビア語でモスクのこと。俗に「香川モスク」とも呼ばれている。
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