書評の最新記事

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【書評】『希望ある日本の再生』 小名木善行著 国家立て直しは建国の精神で

他人の批判ばかりを聞かされても、良い気分にはならないものだ。同じように、何かにつけて相手が悪いと決めつけていても何も改善されることはない。これは政府に対する野党や国民の姿勢についても当てはまる。不平不満がまん延する日本社会への処方箋となるのが本書だ。

【書評】『平安時代の男の日記』倉本一宏著 記録する文化は権力の源泉

NHK大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を務めている著者は、ドラマは恋愛と史実のパートから成り、前者は全くの虚構で、「あんなことはあり得ない」と進言したが、聞いてもらえなかった。後者の、政治や皇位継承はほぼ著者の意見通りで、それは「古記録という貴族の漢文の日記」によったと。

【書評】『西郷従道』小川原 正道著 元勲の実力備えた隆盛の弟

西郷と言えば隆盛が有名だ。西郷従道は隆盛ほど知られていない。16歳年少の弟は、時に地味な役割を引き受けざるを得ない。従道は「つぐみち」と呼ばれるが、本人は「じゅうどう」と名乗った。

【書評】『シベリヤ物語』長谷川四郎著、堀江敏幸編 抑留生活で得た文学の題材

著者は作家、エッセイスト、詩人として知られていたが、その生涯の中で最も大きな体験は、シベリヤに抑留されたことだったようだ。1945年8月、著者は国境地帯の監視哨にいて、ソ連の侵攻によって潰走(かいそう)したが、捕虜となってチチハルの収容所に入れられた。

【書評】『グリーン戦争』上野貴弘著 気候変動をめぐる国際政治

異常気象が原因の線状降水帯による洪水の発生など、気候変動を身近に感じる事態が増えている。深刻なのは、海面上昇で国土が失われつつある島しょ国で、地球規模での温暖化対策が緊急の課題だ。具体的には二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスの削減で、国際協定や各国の法整備が進み、国際政治を動かす仕組みになっている。

【書評】『電話恐怖症』大野萌子著 様々な事例と対処法を紹介

本書のタイトルを見て手が伸びたのは、評者自身がこの「電話恐怖症」を長年患っていたからである。患うというと病気みたいだが、実際にこの「電話恐怖症」も深刻なトラウマの一種であることは間違いない。

【書評】『中国の地政学』マテュー・デュシャテル著 中国の視点で捉えた世界情勢

経済大国に成長した中国の影響力はアジアだけでなく、世界全体に広がっている。中国の経済や政治的野心などが世界の国々に影響するようになった現在、中国がどのように世界を捉えているかを理解するのは重要である。

【書評】『京都ものがたりの道 新装版』 彬子女王著 道を辿って歴史をひもとく

平安京の時代から京都の街は「道」でできていて、著者は「京都の道を辿ること、それは歴史をひもとくのに似ている」という。

【書評】『タイガーと呼ばれた男』 江本 精著 空手一筋榎枝慶之輔の評伝

本書のカバー写真は凛々(りり)しい空手着姿であるが、その黒帯の黒がほぼ消えてしまい灰色のボロボロの紐(ひも)状態である。空手道の黒帯は、柔道や合気道の黒帯より、8ミリ位幅広く、また帯の厚みもほぼ倍近く厚い。実に締めづらい帯だ。

【書評】『樹木の教科書』舘野 正樹著 植物の寿命から生き方を知る

樹木の種類は多く、日本だけでも1000種近くある。これらを個別に知るのは難しいが、その生き方を知れば理解を得やすくなる。著者は植物学者で日光植物園の園長でもある。
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