上田 勇実

昭和40年(1965年)静岡県生まれ。学習院大学法学部卒。統一日報社勤務などを経て入社。2005年1月から約10年間、ソウル特派員を務め、現在、編集委員。

石破新総裁に韓国ひと安心 歴史問題で柔軟姿勢に期待

先週の自民党総裁選で勝利した石破茂元幹事長が1日、新しい内閣総理大臣に指名されることを受け、韓国では近年「右傾化」した自民党の中で非主流だった石破氏への期待がにわかに膨らんでいる。総裁選で決選投票に残った高市早苗経済安全保障担当相を「アベ(安倍晋三元首相)の事実上の後継者」として警戒する声もあっただけに、安堵(あんど)感も広がっているようだ。

文前大統領の捜査、本格化か 検察が娘の自宅捜索 韓国

韓国の文在寅前大統領が在任中に持たれた数々の疑惑を巡る捜査と裁判がこのところメディアで相次ぎ取り上げられ、文氏への捜査が本格化するのではないかとの臆測が広がっている。ただ、なぜか政権交代後も捜査は遅れ気味で、その背景も気になるところだ。

遠のく夢?朝鮮半島統一 準備不足の南 門閉ざす北

韓国の尹錫悦大統領が今月15日に北朝鮮との統一構想を明らかにし、統一の行方に再び関心が集まっている。だが、韓国も北朝鮮も国内事情が逆に統一を遠ざけているのが実情。「世界唯一の分断国」と言われて久しいこの半島に「統一の春」は訪れるのだろうか。

【特報】北の「統一放棄」に失望「拉致認めた時より衝撃」総連関係者ら動揺浮き彫り

在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の方針に沿って長年、北朝鮮の理念や政策を支持してきた朝鮮総連関係者が先月訪韓し、北朝鮮の金正恩総書記が昨年末から今年初めにかけ、韓国について「統一の対象とみなさない」「敵対的な二国間関係」と発言したことに失望して苦悩している心境を吐露したことがこのほど分かった。北朝鮮主導の統一を夢見てきた在日朝鮮人社会の動揺ぶりを浮き彫りにしたものと言える。

統一の笛吹けど踊らず 尹大統領構想に反応冷ややか―韓国

韓国の尹錫悦大統領は今月15日の「光復節」(日本統治からの解放記念日)行事で演説し、北朝鮮住民が「自由統一」を渇望するよう誘導するという自身初となる南北統一構想を明らかにした。ただ、国内は「実効性がない」「吸収統一は北朝鮮の反発を招く」などと冷ややか。近年は若者を中心に統一に消極的な人も増え、盛り上がりに欠けそうだ。

お騒がせ前・現ファーストレディー 高級バッグに派手な外遊-韓国

韓国ではここ数年、大統領夫人を巡る疑惑が相次ぎ浮上し、国政運営の足枷(あしかせ)になっている。尹錫悦大統領の夫人、金建希氏(51)は約2年前に高級バッグを受け取った収賄疑惑がいまだに尾を引いている。一方、文在寅前大統領の夫人、金正淑氏(69)も夫の在任中、単独でインドを訪問した際の渡航費が法外な金額だったことが後に判明し、物議を醸した。与野党対立の火種になっている。

韓国「反日銅像」阻止の道険し 独・伊にも拡散

韓国で徴用工像や慰安婦像などいわゆる「反日銅像」の設置を阻んだり、既存の像を撤去させようという動きが労働組合の抵抗や世論の無関心などに阻まれ、滞っている。尹錫悦政権は一貫して日韓関係重視の姿勢を維持しているが、像の設置阻止や撤去に乗り出せば、「反日」を国内政治に利用する左派から「親日派」と非難されかねず、思い切った措置を講じられないとみられる。

台湾、朝鮮戦争で心理・情報工作 韓国誌が秘話

朝鮮戦争(1950~53年)に台湾の国民党軍や在韓華僑の有志軍が参戦し、主に北朝鮮に援軍を出した中国共産党軍に対する心理・情報工作を行った詳細について、韓国有力誌「月刊朝鮮」(7月号)が専門家の寄稿文を掲載した。近年、台湾有事の可能性が取り沙汰される中、韓国が台湾問題に改めて向き合うきっかけになりそうだ

「もしトラ」正恩氏と再会談か ハノイ決裂5年、核脅威増

韓国では今年11月に迫った米大統領選でトランプ氏が再選を果たした場合、北朝鮮の金正恩総書記との首脳会談がまた行われるのではないかという観測が広がっている。ただ、2人の会談が北朝鮮非核化という大きな目標を見失ったまま行われることへの危機感も根強い。

親北政党にまた解散の憂き目?綱領に違憲素地 審判請求促す

急進的な親北反日主義で知られる韓国野党・進歩党が「違憲政党」に当たるとして憲法裁判所の判断を仰ぐための手続きが進められている。「最も北朝鮮寄り」と言われる同党が強制解散させられた場合、事実上、同党と連帯する最大野党・共に民主党の路線にも影響が出てきそうだ。

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