小林 道憲 rss

人口と文明を考える

哲学者 小林 道憲 21世紀は「流民の世紀」に 中心と周辺が逆転する可能性  人口減少は、今日の先進国の悩みの一つである。欧米諸国でも、日本でも、出生率は年々減少し、このまま出生率の減少が続けば、先進国の人口は、今世紀の…

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国民国家の役割を考える

哲学者 小林 道憲 国境で不法移民・送金阻止 社会の混乱防ぐ免疫システム  われわれが営んでいる国民国家は、19・20世紀の近代世界が生み出し、つくり上げてきたものである。国民国家は、国境によって区分された領土を持ち、そ…

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『韓非子』で読む現代中国

哲学者 小林 道憲 独裁と法による覇権主義 信賞必罰が支配の根本原理に  韓非子は、自分が生きた戦国時代の現実から、利益本位に動く人間の現実を凝視していた。政治も、この利を好み罰を嫌がる人間の本性に根差して行わねばならな…

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『孫子』で読む中国の対米謀略戦

哲学者 小林 道憲 敵国情報収集を最重要視 虚偽情報流し内部分裂を図る  『孫子』というよく知られた兵法書は、今から2500年ほど前、中国春秋時代末期の将軍、孫武によってまとめられたものだといわれる。孫子は言う。戦争は国…

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オーウェルの予言した国家

哲学者 小林 道憲 共産革命から全体主義へ 失われる言論・思想・良心の自由  ジョージ・オーウェルが1945年に出版した小説、『動物農場』は、共産主義革命の過程とその結果を巧みに寓話(ぐうわ)化したものであった。そこでは…

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デジタル通貨から考える貨幣の本質

 ここ10年ほどの間、ウェブのネットワーク上で電子的決済手段として流通しているデジタル通貨の発達には目覚ましいものがある。「Suica(スイカ)」や「PayPay(ペイペイ)」などの電子マネーはデジタル変換された支払い手…

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「死」の意味を考える

哲学者 小林 道憲 生と死は表と裏の関係 終わりではなく一つの過程  18世紀末のパリの墓地整理のため姿を消したサン・イノサン墓地は、教会広場と納骨堂からなる墓地で、パリの住人たちが幾世紀にもわたって埋葬された聖地であっ…

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明智光秀をどう評価するか

哲学者 小林 道憲 常に書き変えられる歴史 時代を反映し評価も二転三転  「時今也(ときはいま)桔梗(ききょうの)旗揚(はたあげ)」という歌舞伎演目は、江戸時代も爛熟(らんじゅく)期・文化文政期の歌舞伎作家、四世・鶴屋南…

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記紀神話と大嘗祭

哲学者 小林 道憲 太陽神の命受け穀霊降臨 五穀豊穣約す太陽の霊力崇拝  わが国の最も古い歴史書『日本書紀』や『古事記』にある天孫降臨神話は、大体次のような話になっている。  ようやく平定された葦原(あしはら)の中つ国(…

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「大嘗宮の儀」を考える

哲学者 小林 道憲 太陽、稲、天皇の再生祈る 約束される永遠の生命と豊穣  大嘗宮の儀は、悠紀殿(ゆきでん)供饌(ぐせん)の儀と主基殿(すきでん)供饌の儀の二つから成る。それは、日本を代表する悠紀国・主基国から収穫された…

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御代替わりの年に思う

哲学者 小林 道憲 国民の営み映し出す天皇 日本の共通意志を代表し統合  今年は、天皇の退位と即位のある記念すべき年である。やがて新元号も公布され、平成も終わりを告げる。  思えば、波乱の多い平成であった。特に、わが国は…

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諸文明が融合した中国文明

哲学者 小林 道憲 大きい北方遊牧民の影響 西方・南方からも異文化流入  中国文明は、四千年来の一貫した歴史を持ったオリジナルな文明だと思われているが、必ずしもそうではない。中国文明も、その長い変遷の過程で、常に外部から…

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明治維新の政治思想とアジア

哲学者 小林 道憲 伝統と近代を見事に融合 今世紀の諸国家を導く理念に  今年は、明治維新から150年の年に当たる。明治維新を導いた政治思想とその後のアジアの政治思想について考えてみたい。  ヨーロッパ列強の進出という未…

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天皇と憲法について考える

哲学者 小林 道憲 慣習や法にこそ主権存在 統治権の総攬者としての天皇  来年は、天皇の代替わりがある上に、憲法の問題も議論されているので、憲法上の天皇の地位などについて考えてみたい。  「日本国憲法」第1条では、よく知…

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今年こそ憲法改正実現を

哲学者 小林 道憲 9条はGHQへの降伏文 自衛隊明記と第2項削除必要  「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、…

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9条加憲より2項削除を

哲学者 小林 道憲 空文化した「平和憲法」 信頼できる「公正と信義」なし  「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの…

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北畠親房の天皇論に学ぶ

哲学者 小林 道憲 「正直の徳」を最重要視 血統・霊格・神器で保つ連続性  『神皇正統記』は、わが国の南北朝期の南朝側の重鎮であり政治家でもあり思想家でもあった北畠親房の著である。熱烈な南朝擁護の書として知られるが、それ…

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統合と分散がせめぎ合う21世紀

哲学者 小林 道憲 相互依存高まるが対立も 両者を調和する方法工夫を  21世紀の初頭に当たる今日、交通・通信機関の目覚ましい発達と、そのグローバル化とともに、ヒト、モノ、カネ、情報の巨大な流れが国境を越えて激しく流動し…

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中国文明の変遷と南シナ海

哲学者 小林 道憲 南海路経由で文化流入 近世まで誰も海を領有せず  南シナ海は、今の中国政府が言うように、2000年来中国の海だったのであろうか。  中国文明は、北の草原の道、西のシルクロードや青海路、南の南海路などを…

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執行機関持たぬ国際法の限界

哲学者 小林 道憲 「力なき正義」は脆弱 絶えず無視される運命に  国際法は、世界の平和維持や自国の安全保障にどの程度有効なのであろうか。これまでに形成されてきた一般国際法は、主権平等や内政不干渉、国家領域の統治権や外交…

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地球最後の植民地帝国・中国

哲学者 小林 道憲 対外膨張策採る習政権 矛盾噴出、一党独裁終焉へ  20世紀ももう遠くなりつつあるが、20世紀はコミュニズムの勃興と終焉(しゅうえん)の世紀でもあった。しかし、変質してではあるが、アジアの共産主義はまだ…

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21世紀型の新しい戦争形態

哲学者 小林 道憲 テロと分散に悩む世界 不安に耐える精神的基盤を  今世紀は、2001年9月11日に起きたアメリカ世界貿易センターへのイスラム過激派による自爆テロ事件から始まった。その後、この国際テロ事件は世界各地で続…

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戦後70年に宿る精神的遺産

哲学者 小林 道憲 インドネシア識者が評価 民族独立運動に日本の貢献  2010年、85歳で亡くなられたインドネシアのアリフィン・ベイ氏は、第2次大戦中、日本政府が東南アジアから招いた南方特別留学生として来日、広島文理大…

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