日下一彦

東大寺に春を告げ 若狭と奈良を繋ぐ「お水送り」

東大寺に春を告げる祭り「お水取り」は修二会(しゅにえ)とも呼ばれ、1300年余の歴史がある。3月1日~14日まで繰り広げられ、クライマックスが12日深夜から翌日の未明だ。その水を送っているのが、福井県若狭地方。直線距離にして60㌔余り離れている。

年齢に応じて力いっぱい表現 金沢ふるさと偉人館「自画像展」

石川県金沢市の金沢ふるさと偉人館で、恒例の「自画像展-自分を見つめ、自分を描く-」が開かれている(能登地震の影響で6日まで点検作業、その後は通常展示)。今回で16回を重ね、市内の幼児から中学生までが、自身の顔と向き合い、しっかり観察して描いた作品1516点が展示されている。作風は水彩絵の具やクレヨン、鉛筆、版画、パソコンなど思い思いの手法で自身の特徴を捉えている。全国的にもユニークな作品展で、これだけ個性豊かな顔が並ぶと実に壮観だ。

年明けの厄除け神事・面様年頭/石川県輪島市

石川県能登半島の先端、輪島市では小正月になると奇怪な仮面を着けて家々を巡り、厄を祓(はら)う素朴な神事が受け継がれている。

石川県羽咋市の気多大社 国重要無形民俗文化財 未明の神事・鵜祭り

石川県能登地方は「奇祭の宝庫」と呼ばれるほど、珍しい祭りが多い。中でも“奇祭中の奇祭”と称されるのが、「気多(けた)の鵜(う)祭り」(国重要無形民俗文化財)だ。羽咋市寺家(じけ)町に鎮座する能登一ノ宮・気多大社で、12月16日未明に執り行われる。神様の使いとされる野生の鵜を捕獲して神殿に放ち、その動きを見て翌年の吉凶を占う。500年以上前から伝わるとされ、金春(こんばる)流の能「鵜祭」で演じられてきた。

〝田の神様〟に一年の収穫の感謝捧げる 奥能登伝統の農耕神事「あえのこと」

石川県能登半島の先端、奥能登地方では、12月5日に農耕神事「あえのこと」が各地で開催される。一年の豊作を感謝し、田の神様を各家庭に招いて饗応(きょうおう)する素朴な「田の神迎えの行事」だ。神輿(みこし)が繰り出すような地域を挙げた祭りではなく、各家庭が厳かに祝い、感謝する祭礼で、春先の2月9日の「田の神送りの行事」まで、神様は家族と一緒に家で過ごし、五穀豊穣を祈って、同様の手厚いもてなしを受けて、田んぼへと送り出される。

大人も楽しめる絵本の世界 「ボローニャ国際絵本原画展」/石川県七尾美術館

毎春、イタリア北部の古都ボローニャで、1964年から児童図書専門の見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア」(以下、ブックフェア)が開催されている。

台湾の穀倉地帯を造った八田与一

石川県金沢市の市立花園小学校には、『花園偉人館』と名付けられた教室がある。同校の出身で、「台湾農業の大恩人」とたたえられる土木技師・八田与一(1886~1942年)の業績を児童に伝えるため、30年余り前に設置された。児童や保護者は自由に入室でき、農業分野で国際的に貢献した大先輩に、身近に触れることができる。また、技師を慕って、全国から見学者が訪れている。

4年ぶりの開催、お熊甲祭 石川県七尾市中島町

石川県能登半島の秋を代表する「お熊甲(くまかぶと)祭」(国指定重要無形民俗文化財)が、9月20日、七尾市中島町で盛大に繰り広げられた。同町に鎮座する久麻加夫都阿良加志比古(くまかぶとあらかしひこ)神社の秋の祭礼で、五穀豊穣(ほうじょう)を願い、「熊甲二十日祭」の名でも親しまれている。また渡来文化の影響を色濃く伝える祭りとして今に伝わっている。

動物たちの浮世絵展/石川県七尾美術館

石川県七尾市の県七尾美術館では「絵師も動物も、人気モノ勢揃い 動物たちの浮世絵展」が開催中だ。江戸の人々に親しまれた浮世絵には、しばしば動物たちが登場する。江戸時代の3大ペットの猫、犬、金魚をはじめ、人と共に働く馬や猿から、舶来(はくらい)の象、孔雀(くじゃく)、オウム、そして空想の珍獣まで、約140点が並び、来館者を楽しませてくれる

瑞々しい感性に出会える展覧会 石川県輪島市の県輪島漆芸美術館

大学や大学院で漆工芸を学び、今春卒業および修了した学生たちが制作した漆芸作品を展示する「生新(せいしん)の時2023―漆芸の未来を拓く―」が、石川県輪島市の県輪島漆芸美術館で開かれている。

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