伊藤志郎

平安時代の「払田柵跡」を歩くー秋田県大仙市

東北地方には平安時代、約20カ所の城柵(じょうさく)が建設された。角材や築地塀(ついじべい)で囲まれた、軍事施設も兼ねた国の役所である

鳥海山を秋田・矢島口から登る

出羽富士とも呼ばれる鳥海山を、秋田県側で最も古い歴史を持つ矢島口(やしまぐち)から7月中旬に知り合い数人と登った。谷沿いの行程が多く、7月中旬までは半分ほどを雪渓登りが楽しめ、天然クーラーの中を進んでいくかのよう。登山道はしっかり整備されているが、さすが火山の山だけあって岩場が多い。花々や飛び回るトンボ、小川の冷水に勇気づけられ進んだ。今回は時間と体力が追い付かず9合目を過ぎた辺りで下山したが、雄大な鳥海山の魅力の一端に触れることができた。

池田まき子の生き方を紹介 秋田県仙北市角館新潮社記念文学館

『生きるんだ!ラッキー』『光と音のない世界で』など児童書ノンフィクション作家として活躍する池田まき子さんの足跡をたどる「池田まき子のあしあと展」が秋田県仙北市角館の新潮社記念文学館で開かれている。

現代アートを牽引する存在 馬場彬―まつろわぬ画家―展 60点を展示

わが国現代アートの先駆者の一人、馬場彬(あきら)の作品展が秋田県仙北市角館町の平福(ひらふく)記念美術館で開かれている。角館町は新潮社創業者・佐藤義亮(よしすけ)の出生地で、縁あって未発表作を含む多数の馬場作品が2023年春に同美術館に寄贈された。その中から「まつろわぬ画家」の副題で約60点を展観している。

楽しく歩ける小径探し 「矢島のフットパスをたどる」/秋田県・矢島郷土資料館

みんなで風景や史跡を楽しむ“大人の遠足”「フットパス」が全国で行われている。秋田県の南部、由利本荘市矢島町では2017年からスタートした団体があり、その活動を紹介する企画展「矢島のフットパスをたどる」が矢島郷土資料館で開かれている。

日本にも国際博覧会のブーム 企画展「美の交差点」/秋田県立博物館

「博覧会とあきたの工芸」をテーマとした企画展「美の交差点」が6月30日まで秋田県立博物館(秋田市金足)で開かれている。

巨石の「鬼の隠れ里」 秋田県男鹿半島/寒風山の噴火口を歩く

秋田県男鹿市といえばナマハゲが有名だが、男鹿半島の付け根にある寒風山(標高約355㍍)に噴火口跡があると知り「寒風山ジオサイト」の一部を歩いた。

炉や遺物の変遷を知る 埋文あきた発掘展/秋田県埋文センター

埋蔵文化財の発掘・調査に携わる秋田県埋蔵文化財センター(大仙市払田(ほった))で「埋文あきた発掘展」が開かれている。

「山も里も面白い」 熱気球で世界各地を浮遊

熱気球に触れる機会が増えている。日本気球連盟のHPを見ると、今年はすでに1月から宮崎県を皮切りに全国各地で体験搭乗やバルーンフェスティバルが行われている。競技性の高い「熱気球ホンダグランプリ」も2023年は全国4カ所で行われた。学生時代にアフリカ・ケニアの上空を飛ぶなど海外での熱気球体験の多い同連盟会長の太田耕治さんに外国の状況を聞いた。

震災の資料を防災に活かして

東日本大震災から13年が経過し、復興の基盤となる交通機関の復旧・整備は大部分が完了した。宮城県内を中心に、主な交通機関の被災状況と復興の現状に焦点を当てた展示が宮城県図書館(仙台市泉区)で開かれている(5月26日まで)。同館は「災害はいつ、どこで起きるか分からない。膨大な資料を活用して、災害の風化を防ぎ、防災や減災に活(い)かしてほしい。そして復興した場所を訪ねてほしい」と展示の意図を語っている。

注目記事

Google Translate »