安倍 雅信

野党に協力呼び掛け 仏大統領

【パリ安倍雅信】フランスのマクロン大統領は22日、19日の下院選で与党連合が過半数割れしたことを受けてテレビ演説を行い、妥協点を見いだす新たな政治への理解と協力を求めた。与党連合の獲得議席は過半数に44議席も足りない245議席にとどまり、マクロン氏はドイツのような複数政党による政治運営形態に変わったことを認めた。 マクロン氏が頼れるのは、親欧州連合(EU)の中道右派・共和党(61議席)と保守系小政党だが、共和党は連立政権に加わることに否定的だ。 第2党の急進左派「不屈のフランス」のメランション氏率いる左派連合は131議席を獲得。ただ、中道左派の社会党との連合は「野合」と指摘され、左派連合はすでに内部対立が表面化している。 一方、右派・国民連合(RN)は5年前の下院選挙と比べ、10倍以上の89議席を獲得し、第3党に躍り出た。RNのマリーヌ・ルペン氏は、党首を辞して議会に集中する意向を表明。左派連合の分裂が予想される中、RNは発言力を増すことが予想されている。 マクロン氏は連立政権が難しい場合は、政策ごとに協力政党と多数派を形成して法案を通すしかないが、その相手は今のところ極めて限定的だ。

EU拡大に強い意志 露のウクライナ侵攻 23日からEU首脳会議

ロシアのウクライナ軍事侵攻が長期化する中、欧州は東西冷戦後の安全保障体制の見直しを迫られている。ウクライナの欧州連合(EU)加盟、NATOの欧州戦略見直し、エネルギーや食の安全保障の大幅な路線変更の検討に入った欧州は、自由主義陣営の立て直しに本腰を入れている。

仏下院選 与党過半数に届かず

フランス国民議会(下院、577議席)決選投票が19日、行われ、マクロン大統領率いる中道の与党連合は過半数に届かなかった。一方、右派・国民連合(RN)は89議席を獲得し、歴史的躍進となった。左派陣営も議席を伸ばしており、4月に再選されたマクロン政権の2期目は、厳しい政権運営を迫られることになる。

仏独伊首脳がキーウ訪問 EU加盟と武器供与の支援表明

ウクライナの首都キーウを訪問した仏独伊の欧州連合(EU)主要3カ国首脳は16日、訪問先での記者会見で、ウクライナが強く希望しているEU加盟の候補国として承認することを支持すると表明した。仏メディアをはじめ、欧州のメディアが一斉に伝えた。また3カ国首脳は、ロシアの侵攻で苦戦するウクライナに対して武器供与などを確約した。

ロシア産石油禁輸 中国利する可能性 EU通商トップが指摘

欧州連合(EU)が先月末、ロシア産石油の輸入を年末までに最大90%禁止する方針を決めたことについて、EUの執行機関・欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)が1日、中国を利する可能性が高いとの見解を示した。EUの制裁強化によって、石油の新たな販売先を見つける必要に迫られたロシアの弱みを中国が利用するとの見方だ。

ロシア産石油禁輸で例外含め合意

ブリュッセルで開催された欧州連合(EU)臨時首脳会議は30日、対露追加経済制裁の一つとしてロシア産石油の輸入禁止で合意した。同時にロシア産への依存度の高いハンガリーが強く反対したため、当面は陸上パイプライン経由の分を禁輸対象から除外し、海上輸送分のみとする妥協策となった。ロシア産石油最大の輸入地域である欧州は、年内に約9割の輸入削減を目指す。

ゼレンスキー氏と対話を 仏独首脳、露大統領と電話会談

フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相は28日、ロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ウクライナのゼレンスキー大統領との「真剣な直接対話」を強く促した。また、世界的な食料価格の高騰を抑えるため、ウクライナの穀物を出荷できるよう、南部の主要港オデッサの封鎖解除を求めた。

中露への依存に警鐘、ダボス会議 NATO事務総長「国益より価値観を」

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は24日、スイス・ダボスの世界経済フォーラム(通称、ダボス会議)で演説し、ウクライナでの戦争は、各国の国益よりも価値観を優先する必要があることを浮き彫りにしたと警告した。同氏は「権威主義体制が経済関係にどのように脆弱(ぜいじゃく)性を生み出す可能性があるか」を示したと指摘した。

問われるNATOの役割 北欧2カ国加盟にトルコ反対

 ロシアのウクライナへの軍事侵攻が長期化する中、直接ウクライナを軍事支援できない北大西洋条約機構(NATO)の葛藤が続いている。ロシアが東西冷戦後の欧州安全保障の枠組みに決定的影響を与える中、北欧2カ国が軍事的中立を捨ててNATO加盟を目指すことでNATOの役割が改めて問われている

外相にコロナ駐英大使―フランス

フランスの第2次マクロン政権の新閣僚が20日、エリザベット・ボルヌ新首相の提案を基に大統領が任命したリストが発表された。政府のナンバー2としてルメール経済・財務相が、内相にはダルマナン氏が留任した。首相を除く全27人の閣僚のうち5人の残留閣僚が別の省を担当し、平均年齢は48歳と史上最も若く、男女の割合は女性のボルヌ首相を含め男女同数となった。

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