安倍 雅信

ボッティチェリの絵画発見 イタリア、50年以上行方不明

イタリアのルネサンス期の巨匠、サンドロ・ボッティチェリ(1445~1510年)の絵画「聖母子像」が11月下旬、ナポリ近郊の町、グラニャーノの住宅で発見された。この作品は50年以上、行方が分からなくなっていた。競売にかければ、約1億ユーロ(約158億円)以上の価格が付くと予想されている。

EU首脳、習氏と会談へ 補助金や禁輸措置で温度差 

欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長、ボレル主席外交委員会代表は7日に行われる中国との首脳会議のため今週北京を訪れる。新型コロナウイルスの感染拡大以降、EUと中国の関係は悪化しており、中国は関係改善に意欲を見せている。ただ、EU側は高まる中国リスクを制限したい考えで、両者の思惑には温度差がある。

仏で観光客襲撃 観光客1人が死亡、2人が負傷

仏パリで2日午後9時ごろ、男がナイフとハンマーを振り回し、観光客1人が死亡、2人が負傷した。国家対テロ検察局(DGSI)によると、逮捕された容疑者はテロリスト監視対象の人物で、強度の精神障害を患っているという。

暴力や衝突、9割が懸念 仏最新世論調査

イスラエル、米国に次ぐユダヤ人口、欧州最大のアラブ人口を抱えるフランスの最新の世論調査で、10人中9人が今後、社会集団間の暴力や衝突が国内で増加することを懸念していることが明らかになった。報道専門テレビ・BFMTVのために世論調査会社ELABEが行った最新の調査で、91%が集団間の暴力や衝突を懸念していると答えた。

かぎ十字落書き 仏で13人逮捕

仏パリ検察当局は25日、ナチスのシンボルのかぎ十字を落書きした容疑で、極右要監視人物に指定されている7人を含む13人を逮捕したことを明らかにした。ダルマナン内相によれば、反ユダヤ主義行為が急増しており、10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃以降、1500件超が国内で確認された。

ニュース報道 関心高まる 仏世論調査 メディア信頼度は低下

フランス人のメディアへの信頼度は低下しているが、ニュースに対する関心は高まっている。日刊紙ラクロワが22日に公表した世論調査から明らかになった。カトリック系の同紙は35年間にわたり調査を実施している。

【フランス美術事情】「アメデオ・モディリアーニ。画家と彼のパリの画商」展

西洋近代美術の発展は、王侯貴族や大商人に代わり、パトロンとなる画商や収集家によって画家たちは世に知られるようになった。理由は多くの画家が自分の個性で勝負するようになり、パトロンたちが画家と世の中のニーズを結びつける役割を担ったからだ。

「反ユダヤ」に抗議 18万人デモ フランス 大統領経験者や首相も参加

フランスのパリで12日、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突以降、同国で広がる反ユダヤ主義行為に抗議するデモが行われ、警察発表で約10万5000人が参加した。仏議会の上下両院議長の呼び掛けで行われ、内務省によると仏全土では約18万人が集った。

カトリック教会が強い懸念 フランス 中絶の権利を憲法に明記へ

フランスのマクロン大統領は先月末、憲法に自発的人工妊娠中絶(IVG)の権利を盛り込む意向を表明した。フランスでは中絶は合法化されているが、憲法には明記されていない。国内最大の宗教勢力であるカトリック教会は正式に強い懸念を表明したが、その影響は限定的といえる。

ドイツ、海外で難民申請処理も 不法移民急増で検討

ドイツのショルツ首相は7日、難民亡命申請を海外で処理することを「検討する」と述べた。同国では不法移民などが急増し、社会問題化しており、対策の遅れがショルツ連立政権の批判につながり、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」などポピュリズム政党が勢力を伸ばしている。ただ、ショルツ首相の亡命政策を疑問視する声は小さくない。

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