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2004年6月28日

参議院選挙がスタート

政界再編成はあるの?

二大政党制の行方占う/民主、負ければ分裂含みに


首相の政権運営にも影響

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参院選公示を前に公開討論する5党党首。左から、公明党・神崎武法代表、小泉純一郎首相、民主党・岡田克也代表、共産党・志位和夫委員長、社民党・福島瑞穂党首=21日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ

 綾 参院選がスタートしたけど、今度の選挙にはどういう意味があるの?


  昨年十一月に行われた衆議院総選挙で、自民党と民主党による二大政党制への一歩が踏み出されたわけだが、今度の選挙でそれがより確かなものになるか、あるいは不可能になるか、かなり見えてくると思うよ。

 もし、自民党が目標の改選五十一議席を確保するか、さらに五十六議席を得て単独過半数を回復することになれば、小泉政権は安定した運営ができるようになる。逆に五十一議席を下回れば、党内にゴタゴタが起きてくるだろうね。

 一方、民主党が二十七ある一人区で二ケタ以上の議席を占めるなどの勝利をすれば、次期衆院選での政権交代につながる足掛かりを得られるだろう。「年金」「イラク多国籍軍派遣」の問題で国民から支持を得られたということで、岡田代表を先頭に政府与党への追及を激化させ、秋の臨時国会は大荒れになるかもしれない。

 しかし、負ければ岡田代表不信任ということで、分裂の芽が出てくる。そうなると、二大政党制の先行きは怪しくなるね。


 綾 自民党が負けた場合のゴタゴタとは?


  うん。まず、小泉首相(自民党総裁)の求心力が極めて弱まるだろう。すでに三年間も政権を担当してきたんだが、自民党幹部らが政権を支えてきた理由は、単に世論の支持率が高いからだったんだ。支持率が高ければ選挙に勝てる。だからいろいろ文句があっても首相を支える、ということだ。かつて“抵抗勢力”の筆頭格に挙げられていた青木幹雄参院自民党幹事長は、今度の選挙に勝つために小泉支持に回った。もし、選挙に負けたなら、ポスト小泉を狙う議員らをはじめ“抵抗勢力”のパワーが復活するだろうね。


 綾 民主党が負ければ、岡田代表が交代することもあるの?


  それはあり得るね。大敗なら即辞任というケースが考えられる。だが、そうでなければ九月の代表選の際、小沢一郎前代表代行らのグループに追われるかもしれない。小沢氏は早くもそのための準備に動きだしている。国会閉幕と同時に民主党一、二回当選の衆院議員五十人を結集して政策勉強会「一新会」を立ち上げたのもその動きの一つなんだ。

 小沢氏は菅直人前代表と政策面で水と油の関係だったけど、岡田代表とは政治手法の面で、まったく違う。参院選に敗北して小沢氏が岡田代表を支えなくなったら二人の間に亀裂が生じるだろうね。


 綾 亀裂が決定的になるとどうなるの?


  どちらかが、党を出て新党を結成することになるだろう。ただ、岡田代表に付いていく議員は少ないのではないか。衆院議員の場合は小選挙区の出馬状況にもよるけど、与党に吸収される議員も出てくるかもしれない。


 綾 どちらの党首も負けられないので必死なわけね。でも、国民の側からすれば、政策選挙に徹してもらわないと困るわ。


  それはそうだ。今月二十一日、主要五党の党首討論会が日本記者クラブ主催で行われたけど、民主、共産、社民の野党三党は、「年金」と「イラク」を二大争点に据える考えを表明した。「良識の府」参議院の選挙なのだから、国の在り方にかかわる憲法や教育基本法の改正問題についても突っ込んだ議論を展開してもらいたいね。


 綾 六年前に大躍進した日本共産党はどうなるの?


  志位和夫委員長は「攻めの選挙」といっているけど、実際は「守りの選挙」だね。六年前は「スマイル・ソフト」戦術で、「共産党は変わったんだ」と国民を油断させ、比例代表で約八百二十万票も獲得して鼻高々だった。でも、徐々に化けの皮がはがれ、後退に次ぐ後退を続けている。もともと今回の選挙で八議席を目標にすると言っていたのに、五議席絶対確保を目標にすると変えてしまったのは「守りの選挙」のいい表れだ。社民党とともに、大きく後退することは間違いないね。

(政治部・青山忠志)


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