デーリー・テレグラフ(英) 2010年8月17日
躍進する中国
1978年、中国の最高実力者だったケ小平氏によって開始された市場開放政策は、とてつもなく素晴らしいものを産み出した。昨日発表された成長率は、中国が日本を追い抜いて世界第2位の経済大国のなったことを示した。このペースで行くと、今からちょうど20年で中国は米国を追い抜き、世界の経済超大国に躍り出ることになる。
このけた外れの偉業を達成するには高い代償を伴った。西側諸国に安い消費物資をあふれさせた製造業の集まる沿岸部の巨大都市群に、何千万人もの貧しい内陸部の人々が出稼ぎにやって来て、社会的緊張は高まった。
成長への突進はまた、計り知れない環境問題を生じさせ、役人の腐敗もはびこっている。つまり、中国は、西側諸国が産業革命の時代に支払ったのと同じ代償を、その経済発展(もちろん、その発展の規模は産業革命時の何倍も大きい)のために支払っているのである。
成功の内的要因は人口規模と低賃金労働である。これが変化し始めている。一人っ子政策は、中国が世界で最も急速に高齢化が進む人口構造を持つ国の1つであることを意味する。
来年から労働力の核となる15歳から29歳の年齢層の数が減り始める。これは新たな社会的コストを負わせるだけでなく、すでに賃金増を求める労働者の闘いに拍車をかけている。
昨年、平均給与は17%アップした。これは西側の中国製品の価格を少し上昇させるかもしれないが、中国経済にとって都合がよいことになる。なぜならば、国内需要を刺激する助けになるだろうからである。
13億人の人口を抱えるだけに、中国経済の奇跡の次に訪れる局面は活気のある国内市場の創造に違いない。これは間違いなく、この国の国際的立場を変化させてきた輸出主導の経済とまったく同じように一途に達成されるだろう。
その時、中国に新たに生まれる豊かな中産階級が、われわれのような西側諸国に対中輸出をするチャンスをもたらすだろう。
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