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デーリー・テレグラフ(英) 2010年6月14日

英軍参謀総長らの更迭人事

 新連立政府はアフガニスタン情勢に現実感覚をもって取り組みつつある。われわれは英軍参謀総長のスタラップ空軍大将が任期を数カ月残して今秋辞任することを知った。これはフォックス国防相が明らかにしたもので、国防省の事務方のトップであるジェフリー国防事務次官が辞任することも確認した。英国の世論は、この人事を、政府が労働党のアフガンでの実績と一線を画そうとしている証拠として歓迎するであろう。アフガンでの英兵の死者は昨日、295人となり300人となるのを回避できない。しかし目的がはっきりしない危険な任務に就く英部隊に、ひどくお粗末な装備しか与えないことは回避できる。その点では労働党政権に最も重い責任があるが、スタラップ将軍と、ジェフリー氏も共犯者である。

 しかし、政府と軍上層部との緊張が高まることも回避しなければならない。保守党は、将軍たちの労働党と国防省への批判で政治的に利益を得たことを認識している。また彼らは、批判の大部分が正しいことも知っている。すなわち、先の労働党政権は、軍について生来の理解力を持たない国防相を次々に任命した上、英兵が戦う作戦の指揮を元空軍参謀長のスタラップ氏に政治的理由から委ねたのだ(ブラウン前首相は2008年に、より保守党寄りで、率直な発言をするダナット陸軍参謀長の参謀総長任命を避けるため、スタラップ氏の任期を延長した)。

 英軍はいま、前任者たちの無能な政策からの転換を図り、特に英軍参謀総長に陸軍大将を任命しようとしている首相と国防相の指揮を受けることになったのであり、3軍は政府に対して伝統的な忠誠を示すべき時である。キャメロン首相の先週のアフガン訪問が成功したことと、フォックス国防相による今回の更迭人事発表は、政治家と兵士が再び一体となったことを示している。

 痛みを伴う「戦略防衛見直し」を行うに当たり、彼らはつまらない政治的口論をしてはならない。首相官邸がスタラップ、ジェフリー両氏の早期更迭を図った理由の1つはそこにあった。もう1つの理由は、国防省が新政権誕生に備えておらず、国防予算を削減せざるを得ないと考えていなかったことである。

 「戦略防衛見直し」はもちろん、英部隊や国民の安全をないがしろにするものではない。しかしアフガンにおける英軍の「なし崩し的に拡大した任務」は失敗したという認識をして、見直しは行われなければならない。この地域に、あたかもケシの種のように民主主義の仕組みを植え付けることができるという考えは幻想にすぎないことが露呈した。一方で英軍は、国際的なテロリストをアフガンから追い出すため米軍を支援しなければならない。この任務は危険で微妙なものではあるが、比較的近い将来、達成することができるであろう。

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