デーリー・テレグラフ(英) 2010年5月24日
中国は断固たる態度を
中国がグローバルな超大国になる責任を認識し始めている。中国が、自分自身の利益が他の人々の利益と複雑に絡み合っていることを全面的に認めるには、恐らく1世代か、それ以上の時間がかかるであろう。しかしながら、変化が進行中であるという明るい兆候が存在する。
クリントン米国務長官が今週、総勢200人を超える米国代表団を引き連れて中国を訪問している。これまでのところ、人民元の交換レートや、内需拡大の必要性、対中輸出障壁の引き下げという難しい米中間の問題に関して公の発表はほとんどない。
その理由は、重大な貿易、経済の緊張が存在しないからでない。中国が自国経済のバランスを取り戻し、国内で革命を引き起こすことなく、あるいは、世界的な経済回復のチャンスをつぶすことなく、異常な資産バブルをしぼませようとする難しい行為をうまくやってのけようとしていることを、米国が認識しているからだ。
中国はまた、イランが核兵器を獲得するのを阻止するために、米国が現在調整しているイランに追加制裁を加える努力を進んで支持することを示唆している。
しかし、朝鮮半島情勢が心配なほどエスカレートしていることが、変化する局面で、幾つものことを同時にやりくりして達成しようとする中国の得意技を再び際立たせている。北朝鮮が韓国の哨戒艦を沈没させた事件への中国の対応は、魚雷の発射は「不幸」であったとコメントするだけだったのであり、それは不十分なものだった。
誰も戦争を望んでいない。そして中国は、北朝鮮の体制変革が混乱状態のなかで起きれば、国境を越えて何百万人もの難民が押し寄せることになるとして、警戒心を募らせている。
しかしながら、責任と影響力のある国々が国際的な非難を加えなければならない行為というものが存在する。中国は、気まぐれな隣国に対して、これまでよりも大きな圧力を掛けていると見なされなければならない。少なくとも、そのことによって、中国は、重要で望ましい斬新的な変化へと新たな一歩を踏み出すことになるだろう。
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