デーリー・テレグラフ(英) 2010年4月22日
指導力示したBA社長
アドニス英運輸相によれば、英国の空域を再開するという突然の決定は、航空会社からの圧力を受けたからというよりも、論拠を丹念に検討した結果だったという。
しかしながら、再開するかどうかを決める重要な会議が21日に開かれていたまさにその時、航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の飛行機24機が、ロンドンへの着陸を目指して飛行中だったという事実が、会議を通じて出席者の頭の中をすっかり占めていたに違いない。会議後、それまで危険と言われてきたものが突然、安全と宣言された。
実際に、BAのウィリー・ウォルシュ最高経営責任者(CEO)は、火山灰を理由に6日間空域が閉鎖されたのを受け、政府や規制当局である民間航空当局に対して、論拠を示せと迫った。政府や規制当局は、英国気象庁のコンピュータが火山灰の雲が存在することを映し出したときはいつでも飛行禁止措置を取るという欧州の規則を守っていると言い張った。この方式は余りにもしゃくし定規であることがはっきりした。
もちろん、火山灰の中を飛ぶことは非常に危険である。そして安全こそ最重要である。しかしながら、危険度の評価、常識、灰のレベルがどの程度なら安全かという分別ある科学的基準を通じて、空域の完全閉鎖を避ける方法を見いだすことは可能なはずだ。
これらの規制によって引き起こされた今回の損害と混乱を考えれば、望むらくは議会の委員会によって、過去1週間の出来事と、どのように対処したかの調査がなされるべきだ。
ウォルシュ氏の見方が正しいことが示されたのだから、規制の再検討協議が発足するのならウォルシュ氏が密接に関与すべきだと、われわれは提案する。彼はその見方が正しいことを証明するために、喜んで自らを危険にさらすつもりだったのである。
その種の指導力は非常に珍しいし、BA労組は、BAとの紛争で将来ストライキを考える時に、ちょっと考えるかもしれない。ウォルシュ氏はあきらかに、軽々しく扱ってはならない人物である。
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