デーリー・テレグラフ(英) 2009年9日11日
世界を変えたあの日を忘れるな
8年前の今日、ニューヨークとワシントンで起きた破滅的なテロ攻撃が、英軍部隊が現在、引き続きアフガニスタンに駐留している理由である。当初、英軍部隊は、米軍、北大西洋条約機構(NATO)諸国の部隊とともに、アルカイダの指導者、ウサマ・ビンラディンを追跡し、アルカイダの基地を破壊するためにアフガニスタンに派遣された。そのためには、アフガニスタンを国際的な聖戦を展開するための拠点としたタリバンを打ち負かす必要があった。
この地域に英軍がとどまって軍事作戦を展開していることに疑問を持つ人々は、2001年9月11日に、ニューヨークの世界貿易センター・ビルが崩壊し、英国人67人を含め2500人が死亡したときに、どのように感じたかを思い出すべきである。
当時のトニー・ブレア首相は、米国と「肩を並べて」協力することを約束したが、その際、9月11日を「世界を変えた日」だと述べた。
実際に9月11日は、アルカイダが安全保障に対して以前からもたらしていた脅威の現実と、このように潜在的に不安定な地域にイスラム原理主義者が拠点を持つのを認めることが戦略的にいかに危険であるかについて、世界を全面的に目覚ませた日だった。
安全保障上の脅威は、この数カ月間、入念な情報収集活動と警察活動によって、いくらか減少してきたように思われている。とはいうものの、英国のイスラム教徒3人が今週、大西洋横断航路の航空機を液体爆弾で爆破しようとしたという、9・11テロと同様にぞっとするテロを計画した罪状で有罪になったことは、安全保障上の脅威が依然として存在することを示している。
同様に、タリバンがアフガニスタンの支配を取り戻すのを許す危険性はかつてなく大きくなっている。もしもそうなれば、核兵器を保有するパキスタンの反政府勢力は、パキスタン政府を乗っ取るための努力をさらに強めることになるであろう。
2001年の米中枢同時テロから8年たっても、タリバンが依然として敗北していないこと、ビンラディンが依然として生き残っていると思われること、そして、アフガニスタンの最近の大統領選挙が腐敗したやり方で処理されつつあること─は、NATOが掲げる目的の信頼性を著しく損なっている。
しかし、8年前のあの日が示したように、敵の脅威は本物であり、しかも、恐るベきものなのだ。
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