平成21年9月7日
教育ニュース
英会話、ミス気にせずに 高校の新指導要領
正確さ優先から転換
「英語の授業は英語で」と定めた高校の新学習指導要領について、文部科学省が教員向けの説明資料で、英会話では流れを大切にした指導を行い、生徒の積極性を損なわないよう求めていることが6日、分かった。細かなミスの修正より、実践的なコミュニケーションを重視しており、文法などの正確さを優先したこれまでの教育課程からの転換が明確になった。
3月告示の高校の新指導要領は「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と規定した。現実的でないとの批判があり、具体的な授業の在り方が注目されていた。
文科省は教育委員会の指導主事らに配布した資料の中で、「教師が英語で授業するとともに、生徒もできるだけ英語を使用する」と明示。「簡単な指示のみではなく、説明や理解の手助けも英語で行うよう努める」と促した。
読み書きでは従来通り、文法・語句をきめ細かに教えるとした一方、会話では指導の重点が変わり得ると指摘。「限られた時間で意味を伝えることが重要。流れを大切にした会話を指導する」「生徒の積極的な態度を損なわないよう配慮する」と求めた。
同省の担当者は「多少言い間違えてもコミュニケーションは成り立つ。会話では文法などに気を使い過ぎなくてよい」と話している。
説明資料はまた、生徒の能力に懸念があれば、教員が簡単な英語を用いてゆっくり話すよう注意喚起。「文法の説明などは日本語を交えて行うことも考えられる」と例外も示した。
高校英語 高校の新学習指導要領は2013年度の新入生から適用となる。英語では単語数を増やし、標準的な履修パターンで現行の1300語から1800語に拡大する。中学と合わせると800語増の3000語で、中国、韓国に並ぶ。技能別科目の「リーディング(読み)」「ライティング(書き)」をなくし、「コミュニケーション英語1)〜3)」「英語表現1)、2)」などに再編。学校間の学力差を考慮して、中学段階の復習を取り入れた基礎科目も設ける。