平成15年9月22日
福岡市男女共同参画条例案
こんどは福岡市、「桃太郎」も槍玉
過激な男女共同参画条例案
桃太郎は男女の役割を固定化する良くない民話!?――こんなことがまことしやかに劇で表現された。福岡市男女共同参画条例案の「中間とりまとめ」を公表する「ふくおか女性フォーラム2003」の場でだ。市当局は同条例案を「極めて控えめなもの」と力説し、説明でジェンダー(社会的文化的に作られた性差)という言葉ひとつ使わなかった。しかし実際には性の自己決定、入札における差別的扱いなど、今年二月に廃案となった千葉県の堂本知事案とそっくりの部分が随所にあり、過激なフェミニストたちが今、最重要視する条例案となっている。「これが成立すれば、家庭の価値が軽視され、ますます福岡市の少子化に拍車がかかる」と懸念の声が上がっている。
(山本 彰)
千葉・堂本知事案を復活
男女の役割固定化を批判
お婆さんは山へ柴刈りに!?
おじいさん(左)が、川から拾ってきた桃から生まれた「桃子」を抱く創作劇「おばあさんは山へ柴刈りに」=13日、福岡市女性センター
|
|
福岡市女性センター・アミカス。市の中心街から至便な場所にあるこのセンターで、「まつりアミカス2003〜人とひと〜」(十二−十五日)が開かれた。主催は福岡市やまつりアミカス実行委員会、(財)福岡市女性協会といったところ。
初日には、人形を使った露骨な性教育を鳥取・三朝(みささ)町の小中学生に行い批判を浴びた「劇団がらくた座」のだし物も行われるなど、過激な性教育と「男らしさ、女らしさ」を否定するジェンダーフリーの運動がつながっていることを示した。
さて、おまつりのメーンイベント「女性フォーラム」(十三日)に先だって「福岡市女性翼の会」(会長・角博美氏)による創作劇「おばあさんは山へ柴刈りに」が演じられた。
ジェンダーフリー論者によって「『桃太郎』が固定的役割分担を押しつける民話だ」との視点から、調和ある家族の役割分担が無理なストーリーにもとづきやり玉に上げられていた。
まず、おじいさん、おばあさんの役割を決めつけるのはよくないとし、おじいさんが川に洗濯に行き、その水の冷たさに驚くという内容。逆に、柴刈りにいったおばあさんは「柴は枯れているので軽い軽い」と言いながら元気に帰ってくるといった具合だ。これではおじいさんは立つ瀬がない。
さらに、桃から生まれてくるのは「桃太郎」ではなく「桃子」。おばあさんは「自分が産んだのではないからおじいさんも育てるべきだ」などと言わずもがなのことを主張する。両親の温かい愛情や正義感の大切さを子どもに育んできた掛け替えのない説話を、ジェンダーフリー推進論者は破壊しかかっていることがうかがわれた。
ちなみに、角博美氏は、市男女共同参画推進懇話会・条例検討部会委員(以下、条例検討部会委員)でもある。
続く「フォーラム」では、まず山崎広太郎・福岡市長が、「市の住宅地は安全でなくなってきている。地域住民の相互のつながりを向上する必要がある」とし、「分かりやすく市民の共感が得られるものを作ってほしい」とあいさつ。
続いて、山下泰子・文教学院大学経営学部教授が基調講演した。女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(生と生殖に関する健康と権利)が争点となった北京女性会議(一九九五年)に出席後、北京JACの創設にかかわった女性だ。
山下氏は、日本女性が国会議員や公務員の管理職などに就く度合い(ジェンダー・エンパワーメント・メジャー=GEM)がいかに低いかを強調。外国との比較で日本の遅れを訴える固い話ばかりで、地元福岡市についての話はほとんどなし。
つづく