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トランプ大統領、移民対策や経済を強調


与党の過半数維持が焦点

 トランプ米政権の2年間に審判を下す中間選挙が6日、投開票が行われる。歴史的に1期目の大統領側の与党は中間選挙で議席を失う傾向が見られる中、不法移民対策や経済実績を訴える与党・共和党が議会の上下院で過半数を維持できるかが焦点となる。

あす米中間選挙

 全435議席が改選となる下院では、民主党が過半数の獲得に向け優位に立っているとみられる。民主党が多数派を奪還すれば、与党側の提出する法案が成立しにくくなるなど、トランプ政権の政策遂行が困難になることが予想される。

トランプ大統領

3日、米モンタナ州で開かれた集会で演説するトランプ大統領(AFP時事)

 一方、全100議席の約3分の1に当たる35議席が改選となる上院では、共和党が過半数を維持する見通しが強まっている。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、非改選を含め共和党は50議席、民主党は44議席が優勢。4期目を目指す民主党現職と州知事を務めた共和党新人が争うフロリダ州など残る6州が接戦となっている。

 選挙戦の最終盤で、トランプ氏は1日2カ所のペースで応援演説を行うなど、過半数維持に向け支持基盤固めに注力している。中米から約6000人が米国への移住を目指して北上している問題では、メキシコ国境に米兵を派遣するなど強硬な姿勢をアピール。また、2日に発表された雇用者数の増加など好調な経済実績を強調している。

 一方、民主党側は、先月下旬のピッツバーグのユダヤ教礼拝堂での銃撃事件やトランプ氏の支持者とみられる人物が民主党要人らに小包爆弾の郵送した事件をめぐって、トランプ氏の攻撃的な言動が暴力をあおったと非難。また、民主党候補の応援のため3日にフロリダ州で演説したオバマ前大統領は、トランプ氏の米兵派遣について「政治的な人気取りだ」と批判した。

 与野党の対立が強まる中、有権者の関心も高まり、期日前投票の数は4年前の前回と比べ増加。中間選挙は投票率が低いのが通常で前回は36・4%だったが、今回はそれを上回り、40%を超えることも予想されている。

(ワシントン山崎洋介)