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トランプ政権、米朝首脳会談へ準備本格化


北の「非核化」焦点

 トランプ米大統領が10日、史上初の米朝首脳会談を6月12日にシンガポールで開催すると発表したのを受け、準備が本格化する。トランプ政権が求める北朝鮮の核・ミサイルの「完全な、検証可能かつ不可逆的な廃棄」に向けて、具体的な措置を盛り込んだ合意を結ぶことができるかが焦点となる。トランプ氏は、中西部インディアナ州の集会で10日夜に演説し、「全世界の未来の平和と安全保障のために金正恩(朝鮮労働党委員長)と会う」と決意を表明した。

トランプ大統領

10日、米インディアナ州で開かれた集会で演説するトランプ大統領(EPA=時事)

 トランプ氏は集会で、金委員長との関係は「良好だ」とした上で、会談は「大きな成功になると思う」と期待を示した。一方で、「うまくいかなければ、会談も行わないというのが私の姿勢だ」とも述べた。

 シャー大統領副報道官は10日、開催地がシンガポールに決まった理由について、米国と北朝鮮と外交関係があることに加え、「大統領と金正恩氏の安全を確保でき、中立性もある」ことを挙げた。2015年に中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統との会談が行われた場所であることにも言及した。

 トランプ氏は22日の米韓首脳会談では、先月27日の南北会談の「板門店宣言」で「朝鮮半島の完全な非核化」が盛り込まれたことを受け、非核化の方法や期限について話し合われるほか、朝鮮戦争(1950~53年)の終戦宣言の方式についてすり合わせを行う。

 6月上旬にはカナダで先進国7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開催される。ワシントン・ポスト紙は、サミットは、トランプ氏が金委員長との会談について主要国からの「支持を固める」ための場になると指摘。また、米朝首脳会談に向け、安倍晋三首相との最後の調整の場となると見られる。

(ワシントン山崎洋介)