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地裁大陪審、中国への機密漏洩で元CIA職員を起訴


 米バージニア州東部地区連邦地裁の大陪審は8日、機密文書を不法に所持していたとして、元中央情報局(CIA)職員ジェリー・チュン・シン・リー被告(53)を起訴した。同被告は、中国当局に機密情報を漏洩、米情報機関の中国でのスパイ活動を妨害したとみられている。

 司法省によると、リー被告は、大量のCIA潜入工作員の実名と電話番号、潜伏先の住所を所持していた。リー被告は、連邦捜査局(FBI)に対し、このノートを中国の情報当局に渡すために作成したことを認めている。

 ドホーティー・マコーマック検事代理は、「外国の工作員と共謀することは、米国の国家安全保障への重大な脅威であり、米国はその責任を取らせる」と事態の深刻さを強調した。

 起訴状によるとリー被告は1994年に作戦要員としてCIAに入局、2010年4月に中国の情報機関員の接触を受け、少なくとも11年まで、情報提供の見返りに金銭を受け取っていたという。

 NBCニュースの2月の報道によると、リー被告が中国に流した情報によって、約20人の米国人工作員が死亡または収監された。

 リー氏は香港在住の米国籍で、1月にニューヨークで逮捕されていた。

(ワシントン・タイムズ特約)