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米朝会談、北からの公式反応なし


米政府は準備に取り掛かる

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談は両国関係の突破口となり得る一方で、米朝交渉に詳しい米情報筋からは、会談の内容や性格が明確になっていないことに大きな疑問が投げ掛けられている。

 米中央情報局(CIA)の元高官で、ブッシュ(子)政権で朝鮮半島和平担当大使を務めたジョセフ・デトラニ氏はワシントン・タイムズに「今のところ、分からない点が多く、懐疑的な見方が強い」と交渉の行方に懸念を表明した。

 同氏によると、トランプ氏との会談は金氏が韓国代表団との会見で提案したものとされているが、北朝鮮側からはまだ何の反応も公式には出ていない。

 デトラニ氏は、「(米政府は)金氏と海図のない海にいる」と指摘、「何のための交渉なのか。はっきりさせるべきだ。平和条約なのか。米国との正常化のための対話なのか。韓国からの米軍撤収なのか。金氏の言う『安全の保証』とは何を意味するのか」と交渉の性格が定まっていないことにいら立ちを表明した。

 ポンペオCIA長官は11日、CBSニュースで、北朝鮮からの何らかの反応や、両国政府間の直接のやり取りがあったかどうかについては「実現するかどうか分からない会談について踏み込みたくはない」と明確な返答を避けたものの、政府内で会談への準備に取り掛かっていることを認めた。

(ワシントン・タイムズ特約)