幼稚園でトランスジェンダー教育


退園相次ぐ-米カリフォルニア州

 米カリフォルニア州のチャータースクール、ロックリン・アカデミーの幼稚園で、保護者に事前に知らせることなく、心と体の性別が異なるトランスジェンダーの教育が行われていたことが問題視され、一部で子供を退園させるなどの騒ぎとなっている。

 チャータースクールは、州などの認可を受けて親や地域団体などが設置する初等中等学校で、ロックリンはその中でも名門。クラスで、男児に女児の服装をさせて、クラス内で改めて女児として紹介したり、トランスジェンダーを紹介する児童書をクラスで読むなどしていたことから、これに驚いた保護者が子供を辞めさせるケースが相次いでいる。

 児童が帰宅後、保護者に話したことから発覚し、女児の格好をする男児を見て動揺している子供もいたという。

 家族重視を訴えるキャピトル・リソース・インスティチュートのカレン・イングランド事務局長によると「全体で少なくとも11家庭が子供をやめさせた」という。イングランド氏は、トランスジェンダーなど議論の分かれる問題を授業で取り上げるときは、保護者に事前に相談するよう学校側に要請したが、学校側はこれを拒否したという。同氏は「気づき始めている保護者は多い」と今後拡大する可能性を指摘した。

 ロックリン・アカデミーの広報担当は、昨年度末以降に7人が退園・退学したことを認めたが、理由はさまざまであり、特別なことではないと述べている。

(ワシントン・タイムズ特約)