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サウジなど3宗教の中心地訪問


トランプ米大統領 
異例の初外遊へ

 トランプ米大統領はサウジアラビアを訪問する。これは、中東の大国サウジとイランの間の緊張が続き、中東内の二極化が進んでいる中で、サウジへの支持を明確にするためとみられている。
 米大統領は就任後、南北米または欧州を最初に訪問するのが通例となっており、サウジを最初に訪問するのは異例のことだ。これには、選挙戦中の発言などから反イスラムと批判されてきたこと、行き詰まっている中東イスラム教国からの入国禁止令への批判をかわすことを狙ったものとの見方も出ている。

 ムアリミ駐米サウジ大使は先週、ワシントンで行われたテロ対策シンポジウムで、サウジ訪問の発表をたたえるとともに、米サウジ間の外交、安全保障での連携をいっそう強化するものとして高く評価した。

 また、オバマ前政権時に米国と関係を改善したイランを牽制(けんせい)する狙いがあるものとみられている。トランプ氏はオバマ政権が交わしたイランとの核合意を繰り返し非難、サウジも、イランの核開発阻止には無力だとして核合意に反対していた。

 トランプ氏はサウジに次いで、イスラエルとバチカンを訪問、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、イタリア・シチリア島での先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に参加する。

 マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)はホワイトハウスでのブリーフィングで、「ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の祖国、聖地を一度の外遊で訪問した大統領はかつていない」とサウジ、イスラエル、バチカン3カ国訪問の意味を強調、「トランプ大統領が求めているのは、平和、発展、繁栄という共通の価値観を中心にあらゆる信仰を持つ人々を連帯させることだ。信仰を持つ米国人を含む、数十億人の人々に寛容と希望を訴える」と歴訪に宗教的なメッセージが込められていることを強調した。
(ワシントン・タイムズ特約)

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