米ニューヨークで「佐渡祭」


伝統芸能「鬼太鼓」を披露

 新潟県佐渡島の魅力を米国でアピールする「佐渡祭・イン・ニューヨーク」が2日、ニューヨークの中心部マンハッタン地区にある同県のアンテナショップで開催された。

鬼太鼓

2日、佐渡の伝統芸能「鬼太鼓」が披露された「佐渡祭・イン・ニューヨーク」(早川俊行撮影)

 このイベントは、佐渡の米農家、佐渡相田ライスファーミング代表の相田忠明さんら有志が自己資金で企画し、ニューヨーク新潟県人会(大坪賢次会長)などの協力を得て実現。佐渡を代表する伝統芸能の一つである「鬼太鼓」を披露したほか、相田さん一家が作った佐渡スーパーコシヒカリのおにぎりや佐渡の薬草茶、地酒などを振る舞った。

 イベントに訪れたロシア出身のユーリー・グラドコフさん(51)は「異なる文化のパフォーマンスを見られて良かった。ポジティブなエネルギーをもらった気がする」と喜んだ。また、2年前に佐渡を訪れ、鬼太鼓を見たという米国人のマイケル・ボードさん(67)は「芸術家がたくさんいる佐渡が大好きだ。友人にはいつも佐渡を訪れるよう勧めている」と話した。

 相田さんは「ニューヨークの皆さんに囲まれ、鬼太鼓を披露できて幸せな気分」と語るとともに、「芸術やお米、海産物などいろいろなものが詰まった島をPRしていきたい」と、今後も佐渡の魅力を国際発信していくことに強い意欲を示した。

 相田さんらは3日にニューヨーク市内の大学で日本文化を学ぶ学生たちに佐渡や鬼太鼓などについてレクチャーする予定。

 イベントに訪れたニューヨーカーの中には、佐渡を拠点に国際的な活動を行う和太鼓集団「鼓童(こどう)」の公演を見て佐渡に興味を持ったという人が少なくなかった。現在、米国ツアー中の鼓童は、1日から4日までニューヨーク公演を行っている。

(ニューヨーク早川俊行)