オバマ米政権、「イスラム国」打倒の戦略不在


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空爆継続も効果は限定的

 オバマ米政権はイラクでイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆を継続しているが、あくまで対症療法的な措置であり、イスラム国の勢力を大きく削(そ)ぐものではない。国際テロ組織アルカイダ以上の脅威ともいわれるイスラム国をどう打倒するのか、包括的な戦略は不在のままだ。(ワシントン・早川俊行)

 オバマ大統領は18日の会見で、クルド人治安部隊などが北部モスル郊外のダムを奪還したことを「大きな前進だ」と述べ、空爆の成果を誇示。今後も空爆を続ける方針を示す一方で、地上部隊の派遣を改めて否定し、あくまで限定的な軍事介入にとどめる意向を強調した。


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