ゴラン高原の主権承認


佐藤 唯行

獨協大学教授 佐藤 唯行

 1967年の第3次中東戦争によりイスラエルがシリアより奪取し実効支配しているゴラン高原。かの地に対するイスラエルの主権を3月末、トランプ米大統領が承認したのだ。

 一方、国際社会は「ゴラン高原の地位」についてはイスラエルとシリア、双方の話し合いにより解決すべきだという立場を採り、半世紀以上にわたりイスラエルの主権を認めていない。それ故、今回の承認はアメリカがイスラエルの強力な味方であるというメッセージを世界中に発信する結果となったのだ。


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