EUとの対立深めるトルコ


小林 宏晨

 トルコでは、従来の議会制民主体制を大統領制政治体制に変更し、大統領の権限を大幅に強化する憲法改正を目指す国民投票が4月16日に予定されている。トルコの現エルドアン政権は、この憲法改正国民投票を成功に導くために、なかんずく欧州連合(EU)在住のトルコ人の説得を目指して多くの閣僚を演説目的で現地に送り込もうとしている。この試みは必ずしも成功していないどころか、トルコとEU諸国、とりわけドイツ、オランダ、オーストリアおよびデンマーク諸国間の深刻な対立の原因となっている。


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