暗中模索のシリア和平会議


渥美 堅持

HNCに暗黙の自治か

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持

 仲介者デミストゥラ国連特使の下、注目の「シリア和平会議」がジュネーブで3月14日に開催されてから8日が過ぎた。この間、会議に関する経過報告も討議内容も発表されず、その会議は闇の中にある。

 「シリア和平会議」は今年1月末に開かれたが、ロシア軍の空爆が反体制派地域にも及んでいるとして反体制派が反発し、それが原因の一つとなって中断するという前歴を持つ会議であったが、開催に合わせてロシア空軍のシリア撤退が突然発表された。前回中断の障害がロシアの電撃的決断の下で省かれたことで今回の開催となった。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ