望ましい政経分離路線


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 朝鮮半島は常に大陸国家と海洋国家の挟間で両勢力の橋渡し・緩衝地域と位置付けられた。代表的な例が13世紀、元は半島を前線基地として2回、日本を侵攻。16世紀、豊臣秀吉の2回にわたる朝鮮出兵も中国進出の橋渡しを拒んだためだった。

 1894年の日清戦争と1904年の日露戦争も大陸国家と海洋国家の対決であり、海洋国家・日本の勝利に終わった。第1次、第2次世界大戦も海洋国家の英・米連合国が勝利を収めた。旧ソビエト連邦が崩壊して15カ国に分離独立した原因も、大陸国家ながら海軍力建設に大掛かりな国家予算を費やしたのが近因だといわれている。


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