金委員長の年内訪韓は韓米首脳会談次第に


韓国紙セゲイルボ

 金宜謙(キムウィギョム)大統領府報道官は26日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長のソウル訪問について、「第2回朝米首脳会談の前が良いのか、後が良いのか、どのようにするのが韓半島の平和・繁栄をもたらすためにより効果的か、さまざまな考えと判断が必要だ」と語り、「金委員長の年内訪問はさまざまな可能性を念頭において議論中」と答えた。

 文在寅大統領は30日からアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれるG20(主要20カ国・地域)首脳会議で、トランプ米大統領との首脳会談を模索しているだけに、金委員長の年内訪問は韓米首脳会談の結果が左右するようになるとみられる。

 文大統領は27日からチェコ、アルゼンチン、ニュージーランドと続く今年最後の外遊に出る。G20首脳会議が3国歴訪の焦点だが、アルゼンチンでは来月1日、2004年以来14年ぶりに韓・アルゼンチン首脳会談が行われ、併せてトランプ大統領との首脳会談日程も調整中だ。

 今回の韓米首脳会談は来年初めに予定されている第2回朝米首脳会談を成功させるため、双方の交渉条件を首脳レベルで間接的に調整する場になるものとみられる。その結果により、現在、不透明な状態の金委員長の年内訪韓が実現するかどうかも明確になるのではないか。

 合わせて文大統領はG20首脳会議の際に、国連安保理の非常任理事国で対北制裁委員会の議長国となっているオランダ、来年から非常任理事国として活動する南アフリカ共和国とも首脳会談を行う計画だ。G20首脳会議後、文大統領はニュージーランドを国賓訪問し、パツィ・レディー総督とジャシンダ・アーダーン首相に会う予定。

(朴ソンジュン記者、11月27日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。