相互不信変わらぬ韓中習氏の年内訪韓が目安


韓国紙セゲイルボ

 24日、韓中国交正常化26周年を迎えたが、在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対する中国の報復が完全に解除されない上に、両国の不信感も消えず、越えなければならない山が多いという評価が多い。

文在寅大統領(左)と習近平・中国国家主席

韓国の文在寅大統領(左)と習近平・中国国家主席=2017年12月、北京(EPA=時事)

 だが最近、米朝、南北、朝中首脳会談などで、韓半島の緊張緩和がなされて、韓中間の経済交流の重要性もあり、韓中協力が共存の道だということで両国とも共感する雰囲気も生まれている。

 国会外交通商委員会幹事団が訪中し、張業遂中国全人代外事委員会主任などと韓中関係改善について議論し、楊潔チ中国外交担当政治局員が先月非公開で訪韓して、鄭義溶大統領府国家安保室長に会うなど、韓中当局間の交流は動き出している。

 韓中文化交流も修交26周年行事として、駐中韓国文化院主催で「韓中詩歌の夕べ」も行われた。

 しかし、相変わらず韓流芸能人の中国での放送出演や韓国ドラマの視聴は禁止されており、中国人の韓国団体観光の中断措置も北京、山東省、湖北省、重慶、上海地域しか解除されていない。何よりも、昨年の文在寅大統領訪中に対する習近平主席の答礼訪問の要請に、まだ訪韓するとの便りは聞こえてこない。

 ある消息筋は、「米中貿易戦争が過熱して朝米間の北核交渉問題まで絡まり、中国が今後THAAD問題を集中的に取り上げる場合、韓中関係はまた破綻の道に行くほかはない」とし、「習近平主席が年内に答礼訪問するかどうかが韓中関係の急速な正常化の目安になるようだ」と展望した。

(8月25日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。