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周到に韓国変革進める親文勢力


韓国紙セゲイルボ

 盧武鉉氏は大統領として三つの目標を掲げた。過去の歴史問題を全部整理する。官僚の総入れ替え。若い友たちが思う存分仕事ができるよう支援する。彼は就任の辞で、「反則と特権が容認される時代はもう終わらせなければならない」と述べた。しかし、世の中を変えるという彼の夢は結局失敗に終わった。5年後の大統領選挙で与党候補は歴代選挙史上、最大の票差で惨敗した。

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ソウルで会談し、握手する韓国の文在寅大統領(右)とポンペオ米国務長官6月14日(EPA時事)

 「いまその夢がまた始まりました。もう私たちは失敗しないでしょう」。盧元大統領8周期での文在寅大統領の言葉だ。「盧武鉉政府を超えて、完全に新しい大韓民国をつくる」と決意を表明した。

 盧武鉉氏の“過去の歴史清算”は現政権になって“積弊清算”という名でさらに広範囲で、強力に進められている。2人の元大統領を逮捕し、国定教科書、4大河川、資源外交など主要政策は断罪の対象になった。

 官僚集団の総入れ替えも進行形だ。長官次官・大統領府の首席秘書官をはじめとして、機関長、各種委員会の要職に市民団体出身者を布陣している。公職に就いた「参与連帯」(1994年設立の進歩的な市民団体)出身だけで60人を超える。大法院長(最高裁長官)に進歩指向の「ウリ法研究会」出身者が就いたのに続き、民主弁護士会(民弁)出身の最高裁判事候補も国会の同意手続きを待つだけだ。

 盧武鉉氏が述べた「若い友」は当時の386(80年代に学生運動を主導した30代)勢力、学生運動圏出身の参謀たちだ。彼らはいまや大統領府、内閣、国会、地方自治体の核心ポストを掌握した。

 8月に全党大会を控えている与党の共に民主党では最近“フクロウの会”問題が起こった。いわゆる親文議員ら約40人が出席したが“派閥政治”との批判が出て、自主的に解散した。皆が寝つく夜にも文大統領を守ろうという意味で“フクロウの会”という名前を付けたというから、親衛隊組織と呼ばれるのは当然だ。次期党代表候補と目される李海瓉(イヘチャン)議員のニックネームは「隊長フクロウ」だ。

 フクロウの会の登場と隊長フクロウの出馬説は文大統領の「大韓民国を変える」速度戦を予感させる。李議員は「保守の壊滅」と「進歩勢力の長期政権」を公言している。政権が維持されなければ“文在寅の夢”も一日で消えることを親文陣営は知っている。

 新しい与党指導部は「大韓民国を変える」戦線で戦士になるだろう。労働・福祉政策から歴史教科書の修正、建国節論争など韓国のアイデンティティー問題、韓半島の平和体制・(軍の)戦作権移管のような体制問題まで、戦線は一つ二つではない。失敗の歴史を経た親文勢力は周到綿密に陣地を構築して世論戦を準備している。

 ところが、これと向き合わなければならない保守政党は今日も支離滅裂だ。大韓民国の不幸である。

(黄政美(ファンジョンミ)編集者、7月11日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。