韓国が米の貿易報復で袋叩きにされる理由


韓国紙セゲイルボ

 米国のセーフガード(緊急輸入制限措置)で韓国の洗濯機と太陽光パネルは関税爆弾を落とされた。韓国政府が米国に協議を要請した事実を世界貿易機構(WTO)に通知したが、米国との論戦で勝つことができるだろうか。

 なぜ韓国だけやられたのか。米国の貿易赤字の主犯は日本だ。日本の対米黒字は韓国の3倍はある。だがセーフガード措置で保護貿易主義開始の知らせが鳴っても日本は天下泰平だ。右往左往した韓国とは違う。なぜ日本はやられないのか。

 トランプ氏の当選が確定した直後、安倍晋三首相は米国に飛んで行った。各国首脳の中で最も速かった。トランプタワーで90分対話した。トランプ氏は言った。「安倍首相がわが家を訪ねて来て、偉大な友情は始まった」と。彼は安倍首相を車まで見送った。誠意を尽くした「オモテナシ」の開始だ。

 以後にも日本のトランプ一家接待は手厚かった。「トランプ大統領は安倍首相を仲良しの友と考える」という。こういう時にどうして貿易報復をするだろうか。今回だけではない。1985年のプラザ合意。円高を認めて米国経済を助けた歴史的な事件だ。その結果は何だろうか。90年代米国のスーパー301条貿易攻勢を鈍くした。

 日本外交はすごい。韓国はどうか。日本の足元にも及ばない。当選を誠意を尽くして祝賀できず、サード配備でゴタゴタし、今は米国から南北癒着を疑われている。だから袋叩(だた)きの境遇を免れないのだ。

(姜浩遠(カンホウォン)論説委員、1月27日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。