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北朝鮮、仮想通貨で経済制裁を回避か


 北朝鮮が、米国主導の経済制裁を回避するために仮想通貨ビットコインを利用しようとしている可能性がある。金融専門家らが警告を発した。

 サイバーセキュリティー企業「レコードディド・フューチャー」が作成した報告によると、北朝鮮のハッカーは、ビットコインの利用に本格的に取り組もうとしているという。米国主導の制裁によって北朝鮮は金融システムへのアクセスが禁止されており、アナリストらは、北朝鮮が仮想通貨を使って、核・ミサイル開発の資金調達を試みる可能性があるとみている。

 米情報当局者はワシントン・タイムズ紙に、ビットコインは、北朝鮮の資金源を断つための米国の取り組みにとって新たな障害となると指摘した。

 同当局者は「従来の銀行取引を追跡することはできるが、ビットコインは銀行ではない」と指摘、北朝鮮はハッキング能力を強化しており、米国はこれを軽視すべきではないと警告した。

 金融アナリストらは、北朝鮮が追跡の困難な仮想通貨を使って資金を調達し、物資を購入し始めるのではないかと懸念している。従来の銀行取引に対する制裁がビットコインにどのような影響を及ぼすかは今のところ明らかになっていない。レコードディド・フューチャーの報告によると、5月17日から7月3日にビットコインに関連する北朝鮮の活動が「激増」したという。

 ビットコインは通常の通貨と違い、各国の政府、中央銀行の監督を受けず、銀行で取引されることもない。匿名で、銀行やクレジットカード会社などとは完全に独立して取引されるため、資金の流れを追跡することが困難とみられている。

(ワシントン・タイムズ特約)