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北朝鮮、密かに原潜建造 2~3年内に実戦配備


年初から南浦で

潜水艦発射弾道ミサイル

北朝鮮の労働新聞が2015年5月9日付で伝えた、水中から発射されたとみられる潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の写真(EPA=時事)

 北朝鮮が今年1月初めから西部の南浦付近に設置されたドックで密(ひそ)かに原子力潜水艦を建造中であることが分かった。韓国の北朝鮮情報筋が13日、本紙に明らかにした。北朝鮮が原潜を所有した場合、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の脅威がさらに高まるのは避けられず、日本をはじめ周辺国はミサイル防衛(MD)などで新たな対応を迫られることになる。

 原潜の規模など詳細は不明。2~3年内の実戦配備を目指しているという。

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 ドックがある南浦は黄海に面する港湾都市で、首都・平壌からは50㌔余り離れ、高速道路で結ばれている。電子・機械製品を造る工場が集中し、「原潜建造には地の利がある」(情報筋)といえる。

 原潜は酸素補充のため海面に浮上する必要がある通常動力型の潜水艦と異なり、長期間の連続潜航が可能で、より広い外洋での運用に向いているとされる。日本海での展開にとどまらず太平洋まで潜航すれば米国にとっても深刻な脅威となる。

 一方、北朝鮮はSLBM開発の一環として現在3000㌧級の大型潜水艦を建造中で、朝鮮人民軍の創設記念日である来年4月25日に実戦配備する計画であることも分かった。

 この潜水艦建造には中国、ロシアの技術者が関わっており、今年4月には中国企業がミサイル開発に必要な高純度タングステン、アルミニウム合金を「高速道路建設用の工具」に偽装して北朝鮮に大量密輸したという。

(ソウル上田勇実)