韓国は中国の「一帯一路」の最大貢献国


韓国紙セゲイルボ

 中国は現在「一帯一路」構想で自らが主導する運命共同体を樹立しようとしている。韓国は中国の構想に最も大きく寄与できる国家だ。韓国が中国の「親誠恵容(親密・誠実・恩恵・包容)」の模範事例になるなら、中国は千軍万馬の外交資源を得ることになるだろう。中国に韓国の戦略的価値を分からせるのだ。

文在寅氏(左)と習近平氏

6日、ベルリンのホテルで、握手する韓国の文在寅大統領(左)と中国の習近平国家主席(EPA=時事)

 習近平中国国家主席は執権以後「北朝鮮ジレンマ」が大きくなり、中国の中長期戦略が困難に陥るアイロニーが発生している。文在寅政府は北朝鮮を崩壊させるとか吸収統合するとの意図を持っておらず、韓中両国の対北政策のシナジー効果を期待できる。

 サード問題での韓国の最善策は、傍観の後、状況に合わせて最適の決定を下すことだ。文在寅政府のスタートは中国にも機会となる。前政府の決定事項だが、現政府が中国に誠意を尽くす姿を見せることで、サード配置が避けられない状況になっても韓国の真正性を中国に感じさせることだ。

 サードが経済報復につながり、安保と経済が一体であることを確認した以上、韓中戦略経済対話の拡大と制度化が必要だ。中国と戦略的信頼を構築して疎通を広げなければならない。

 国交正常化以来、韓中両国が今のように難しい状況に置かれたことはなかった。何より両国指導者は頻繁に会うべきで、会うことが関係回復の始まりである。

(黄載皓(ファンジェホ)・韓国外国語大教授国際政治学、7月13日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。