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文・トランプ関係を占う


韓国紙セゲイルボ

対ブッシュ時代に似た葛藤も

 ワシントン外交界は韓国に左派の文在寅(ムンジェイン)政権が誕生したのを見て、過去の韓国左派政権と米共和党政権の関係を反芻している。金大中(キムデジュン)(左派)とジョージ・W・ブッシュ(共和党)、盧武鉉(ノムヒョン)(左派)とブッシュ時代が文・トランプ関係を占う鏡になるからだ。

左から盧武鉉氏、ブッシュ氏、安倍首相

2006年11月18日、ハノイで開かれたAPEC首脳会議の合間に日米韓首脳が会合。左から韓国の盧武鉉大統領、ジョージ・W・ブッシュ大統領、安倍晋三首相(いずれも当時)=ホワイトハウス提供

 韓米両国が保守と保守、左派と民主党の組み合わせ、また韓国保守と米民主党政権の時には韓米関係は順調だった。李明博(イミョンバク)(保)とオバマ(民)、朴槿恵(パククネ)(保)とオバマの時期は金大中・ブッシュ、盧武鉉・ブッシュ時期より順調だったのだ。

 韓国左派政府と米共和党政府が対立する核心要因としては、韓国の対北朝鮮柔和策が挙げられる。金大中、盧武鉉政府の太陽政策にブッシュ政府が強力にブレーキをかけ、双方の葛藤は深くなった。文・トランプの組み合わせはそのような過去の歴史のテジャブの可能性を予告している。

 金大中、盧武鉉の2人ともブッシュ大統領との関係が悪かった。ブッシュが2001年1月20日に就任すると、同年3月7日に金大中は訪米している。韓米首脳会談がこのように短期間に実現した前例はない。ここで金大中はブッシュに太陽政策を冗長に説明したが、ブッシュはうっとおしそうな表情を隠さなかった。会談後、共同記者会見で惨事が起きた。ブッシュは金大中の発言を途中で遮り、「この人」と指差し、「私は北朝鮮指導者に疑問がある」と一喝した。金大中は落胆せざるを得かった。

 ブッシュは翌年の一般教書で、韓国政府に何の説明もなしに北朝鮮を「悪の枢軸」と指定し、対北強硬策を打ち出した。その余波で金大中の太陽政策は追求力を失った。

 さらに深刻な外交惨事は2005年11月17日、慶州での盧武鉉・ブッシュ会談で起こった。ワシントンのある外交消息筋は、「盧大統領は米国が北朝鮮に対するバンコ・デルタ・アジア銀行(BDA)制裁を解いて、9・19共同声明の合意精神に帰ろうと、ブッシュを相手に講演した」と紹介した。「ブッシュ大統領は顔を真っ赤にして、苛(いら)立ち、『それでは私が戦争狂ということか』と荒々しく言い放った」という。

 文大統領とトランプ大統領は初めての電話会談で特使交換に合意し、6月にワシントンで韓米首脳会談を予定している。出発は順調だ。米政府のある核心関係者はこう助言する。

 「南北首脳会談はよい。米国が反対する理由はない。ただし議題には必ず韓半島非核化が入らなければならない。開城工業団地拡大、金剛山観光再開、韓日軍事情報保護協定改正、サード配備再検討などは困る。米国はいつも韓国が中国と手を握らないだろうか疑っている」

(鞠箕然(クッキヨン)ワシントン特派員、5月12日付)

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