突如、大統領候補に浮上した黄教安代行


韓国紙セゲイルボ

 憲政史の重要な曲がり角を迎えた今日、黄教安(ファンギョアン)大統領権限代行が大統領候補の列に上ったことは訝(いぶか)しい限りだ。

 彼は与えられた職分に最善を尽くした公務員であったのだろうが、国民の喜びと悲しみに共感できる大衆政治家ではない。彼の公職経歴が公務員としての能力を語ることはできても、大統領の資格を保証するものではない。

 支持率調査で注目を集める数字が出たという理由だけで、大統領の道に入ることができるのではない。政治家は夢を売る。その夢を国民と共に現実化させるために努力する。黄代行にそのような夢があるのか。

 彼が突然保守勢力の代案に浮上したというニュースに、「あなたはこれまで何をしたか」と尋ねたがる人が多かった。朴大統領を補佐し、国政を総括した国務総理として政治的・道義的責任を感じているのか気になる。

 3回の徴兵検査延期と慢性じんましんという疾患による第2国民兵役処分、そして司法試験合格という過去の履歴に対しても詳細に説明しなければならないだろう。

 黄代行は昨年、定期国会の対政府質問で、「大統領出馬を計画したり考慮しているか」という質問に、「全くない」と応えた。彼が違うといったら違うだろう。

 “黄教安待望論”は悪魔のささやきだ。公職者として原則を守ってきた黄代行を冒涜(ぼうとく)するものだ。すべき仕事の多い大統領権限代行をこれ以上揺さぶってはならない。

(金起浩(キムギホン)論説委員、1月30日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。