金氏の姿が見られなかった党創建71周年


韓国紙セゲイルボ

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)労働党委員長が党創建71周年(10月10日)を前後して、公開の席に姿が見られず、関心が集まっている。

金正恩

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(中央)=撮影日不明、朝鮮中央通信が配信(EPA=時事)

 最高人民会議常任委員長の金永南ら最高位幹部が10日、金日成(キムイルソン)と金正日(キムジョンイル)の遺体が安置された錦繡山太陽宮殿を参拝したが、金正恩委員長の参拝は不明だ。参拝したが北朝鮮メディアを報道しないのか、参拝自体をしなかったかは確認されていない。これまで金委員長が参拝すれば、北メディアは必ず報道してきたから不参加の可能性が高い。

 統一部当局者は11日、「今年が整周年(記念日などの5年単位での区切り)でなく、金委員長が錦繡山太陽宮殿を参拝しない可能性が大きい」と見ている。金委員長が党創建記念日に必ず太陽宮殿を参拝するわけではないということだ。

 金委員長は今年最小2~3日、最大1週間の間隔をおいて公開活動を行ってきており、報道が1週間以上なかったことはない。したがって、7日以後11日現在まで、金委員長の姿が見られないこと自体がそれほどおかしなものではないと当局者は話す。

 しかし、一部では韓国と米国などは、北朝鮮が71周年を契機に挑発する可能性があると鋭意注視し、強い懲罰の動きも見せていることから、公開活動を自制したのではないかとの観測も出ている。

 また、北部地域水害による被害復旧に邁進(まいしん)するよう促す状況で、建記念日行事に参加すれば民心が動揺するという点も念頭に置いたらしいとの分析もある。

(ニューシス、10月11日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。