平和文化運動を展開し“平和先進国”になろう


韓国紙セゲイルボ

 韓民族は20世紀、最も厳しい植民統治を経験し、最も残酷な同族間の戦争を行った。地球上に残った最後の冷戦現場として、63年間平和を渇望してきた。だが「平和文化」をどの程度構築できたのかは疑問だ。

 われわれが平和志向国家であることを標榜(ひょうぼう)するためには平和文化運動の一環として展開すべき幾つかの課題がある。まず、戦争を清算することだ。清算の最優先は戦争で自由平和守護のために犠牲になった有功者の名誉を高め、戦争で人間の尊厳性を踏みにじられた民間人に対して国家が関心を見せなければならない。

 強制動員に伴う日本軍慰安婦と挺身隊、戦犯にされた国民、済州4・3事件の被害者、ベトナムにある50カ所余りの「韓国軍憎悪碑」に書かれた事由などがそれだ。金銭的補償に終わらず、政府次元の謝罪と慰労で、彼らの名誉を回復させなければならない。

 次は人間安保の文化化だ。韓国社会には相変わらず家庭暴力、学校暴力、児童虐待、性暴行、メディア暴力など人間安保を脅かす暴力要因が散在している。性差別、地域差別、貧富格差、人種・文化差別、職業差別など制度的暴力と葛藤要因が並んでいる。

 暴力を防止するための怒り調節教育、葛藤を解消するための和解と交渉の教育、人権と生命尊重教育、他文化尊重などの平和文化教育を強化しなければならない。

 われわれは痛恨の歴史を通じて、平和の切実さを経験した国ながら、まだ平和文化の土台は不十分だ。このような平和文化運動の展開は周辺国に対しても良い模範になろう。

(李徳奉(イドッポン)同徳女子大名誉教授、6月20日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。